取材ウラ日記

日本の里山編

“カメの目線”で大追跡!

カメといえば、“ゆっくりのんびり”というイメージを持つ方がほとんどかと思います。私たちも撮影を始めるまでは、カメの追跡はそんなに難しくないだろう、と思っていました。ところが実際は、カメは結構すばしっこく、しかも、いったん草陰などに隠れてしまうと全く分かりません。

そこで今回、大活躍したのが超小型の電波発信機です。私たちは、カメの甲羅に電波発信機を取り付けて行動を追跡する研究者に同行。数々の貴重なシーンを撮影することができました。田んぼや畑などの身近な場所で、“えっ! 実はこんなことしてたの?”と驚くことばかり、発見の連続でした。

もうひとつ、今回こだわったのが“カメの目線”です。川や里山を縦横無尽に歩き回るイシガメにとって、世界はどんな風に見えているのか。できるだけカメと同じ目線になるように工夫して撮影を行いました。その結果、取材班は常に地面の上をはい回ることに。カメと一緒に泥んこになりながら撮影した映像、お楽しみください!

  • 発信機を頼りに大追跡!

    発信機を頼りに大追跡!

  • 研究者も地面をはい回る

    研究者も地面をはい回る

  • “カメの目線”にこだわる!

    “カメの目線”にこだわる!

人間が“鍵”を握る イシガメの未来

一昔前は、日本各地の川や池で普通に見られたニホンイシガメ。将来的に絶滅が心配されるとして、2012年に準絶滅危惧種に指定されました。その原因は、生息環境の悪化、海外からの移入種による被害など、すべて人間が関わっています。また、番組ではご紹介できませんでしたが、乱獲も大きな問題となっています。イシガメをペットとして買うことは、法律的には問題ありません。しかし、野生のイシガメをペットとして販売するため大量に捕獲してしまうと、イシガメの絶滅の危険性は高まります。また最近では、海外への大規模な密輸事件も発生しています。

その一方で、イシガメの保護活動も全国的に盛んになっています。番組では、地元に生息するイシガメを育てて放流する中学生の取り組みをご紹介しました。イシガメを追いつめたのも人間なら、守るのも人間。イシガメの未来は、私たちが握っているのです。番組をご覧いただいた皆さんにも、是非、一緒に考えていただきたい問題です。

  • 私たちのかけがえのない隣人

    私たちのかけがえのない隣人

  • ふるさとのカメを守れ!

    ふるさとのカメを守れ!