ダーウィンが来た!ブログ

ちょっと待った~!


どうもヒゲじいです。

 

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今夜の放送見ていただけましたか?
『アラスカ 巨大ヒグマ大集結!』

higuma2.jpgのサムネール画像

体重400キロもの巨大なヒグマがあんなにたくさんいる場所があるなんて驚きでしたね~。しかし、子どもを育てるお母さんは本当に大変!

見逃してしまった方は再放送NODをチェックしてね~。

 

 

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さてみなさん、本日も迫力の映像の裏話聞いちゃいましょう~。
きょうご紹介するのは、
2009年10月11日放送「タコ!マイホームを持ち歩く」の舞台裏。

この回の主役は、日本近海にすむメジロダコ

なんとこのタコ、空き瓶やつぼをすみかにして、さらにそれを持ち歩くというから驚き!

そんな世界でも貴重な映像・・・一体どうやって撮ることが出来たんでしょうか?
ディレクターのキタさんに聞いてみましょう~!

 


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こんにちは、ヒゲじい、そしてみなさん。
こちらが、巷を賑わせた!?メジロダコです。

腕に抱えて運んでいるのは、ツボ。地元の人いわく、線香立てだろうとのことです。


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一方、こちらのタコが運んでいるのは、ビンです。インスタントコーヒーの空きビンのようですね。

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タコがこんなものを運んで海底を歩き回っているんです。
凄いですよねー。
どうしてこんなものを運んでいるのかというと、、、

ツボやビンはメジロダコのマイホーム

通常は、二枚貝の貝殻などを巣にしているのですが、今年のロケ地・和歌山県串本町の海はなぜか二枚貝の材料難。そのため、人工物を巣にしているタコがたくさんいました。

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天敵の多い砂地の海底では、安全で安心なマイホームを持ち歩くのが一番なんですね。

 

こんな珍しい行動をするメジロダコですが、

日本の海、しかも岸からわずか50mほどの海底に暮らしているんです。

しかし、意外にもその生態はほとんど知られておらず、マイホームを持ち運ぶ姿がテレビカメラできちんと撮影されたことはありません。

理由の一つは、食用の対象となるものでないうえに、生息数が少なく、詳細な研究がされていないこと

二つ目は、岸から50mといえども、水深は25mもあり、通常の潜水では長時間の観察は不可能なんです。

実際私たちの撮影でも、あと5分粘れれば...という瞬間が何度もありました。

そこで活躍したのが、以前のウラ日記でもご紹介しました、「リブリーザー」という潜水器材です。

 

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吐いた空気から二酸化炭素を取り除き、酸素を加えて再び呼吸に使える特殊器材です。

これを使えば、通常より4倍ほども長時間タコを撮影することが出来るんです。

リブリーザーは吐いた空気が水中に排出されないため、ブクブクと泡が出ません水中の動物たちは、意外とこのブクブクという音や泡を怖がるんです。その点でも、リブリーザーはタコに接近できる優れものなんですよ。

リブリーザーにくわえて、威力を発揮したのが、下の写真のカメラ。
名づけて「水中虫の目カメラ」。撮影に協力してくれた水中写真家の秘蔵のカメラです。
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民生カメラのレンズ部分に筒状の長いレンズをつけて対象物に大接近し、臨場感のある映像を撮ることが出来ます。それはまさに、虫の目で見たような世界です。

さらに、カメラの下にステンレス製の板を装着することで、海底にカメラを着底させたままカメラを動かしても、砂があまり巻き上がりませんし、映像もブレません。

さらにさらに、レンズの先にはLED照明を取り付けました。カメラ横につけたメインの照明が作り出す不要な影を消してくれるんです。

 

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タコがこんな風にレンズを触るような迫力映像も虫の目カメラならではなんですよ。

 

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生きものの撮影で肝心なのは、何といっても粘り

粘った末に巡って来た一瞬のチャンスをいかに魅力的に切り取るか。様々なアイデアを考えることも、撮影の魅力なんです。


いや~このコーナーならではの内容!!


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リブリーザーや虫の目カメラなど初めてみるものばかりで私もとっても興奮しましたぞ~

たった一秒の瞬間でもこんなに工夫と努力、そして時間がかけられているんですね~。

恐れ入りました!!!
少し難しい話も出てきましたが、みなさんはいかがでしたかな?


キタさんありがとうございました~!!

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さて次回はどんな裏話がきけるか・・・お楽しみに~!


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