ダーウィンが来た!ブログ

2014年10月12日

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どうも~ヒゲじいです。

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今日の放送「ハナグマ母さん 孤軍奮闘」は見ていただけましたかな?
実は私、今こっそりとある部屋に潜入しておりますぞ~♪
ここは「ダーウィンが来た!」の担当ディレクターの方々がいる部屋です。
ここから数々の生きもの新伝説が生まれるんですね!
私ワクワクしてまいりましたぞ~♪

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さてさて今日は担当ディレクターの天野さんに突撃インタビューをしちゃいます。
いろんなお話を聞いてまいりますぞ~♪
天野さんお願いします~♪
 


はい、ヒゲじい、そして皆さま、こんにちは。
ディレクターのアマノです。
この夏に、4年ぶりにこの部屋に戻ってきました。
ヒゲじい、どうかお手柔らかにね。

 


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はいっ、よろしく。
ところでアマノさん、
しばらくこの部屋で見なかったけれど、どこで何してたの?


札幌放送局で北海道を舞台に、いろんな自然番組を作っていました。
「ダーウィンが来た!」に限って言うと、
「オオワシ」「ヒグマ」、そして「知床コンブの森」の回を担当しましたよ~。

 

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あっ、そういえば、ちょくちょくお土産を持って来てくれてましたね(笑)。
北海道での4年間は、いかがでしたか?


自然が大好きな私にとっては、まさに楽園のような日々でしたよ(笑)。
自然番組を担当していると、ふだん暮らしている場所と
撮影地がものすご~く離れていて、
ときに「地球の裏側」ってこともあるんですよね。
でも北海道の場合は、基本的にフィールドは、北海道の中。
撮影現場のすぐ近くに暮らしている、といっても過言ではありません。
だから例えば比較的短いロケを何度も重ねながら、
四季にわたって、あるいは数年間にわたって、
ひとつのフィールドで生きものたちを追い続けることができました。
すると、ひとつの季節だけの観察では見えてこない、
と~っても深い、生きものたちの表情や物語が見えてきたんです。
こういう手法で番組を作れたのは、
自然番組のディレクターとして、ものすごく幸せなことでした。

また何より、日本にまだこれだけ豊かな自然が残っている、っていうことを、
まさにその現場で暮らしながら実感することができたのも、うれしかったです。
この大自然をいつまでも大切に残していきたいな、って、
自然番組の制作を志したころの「原点」に、立ち返ることができました。

 

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ナルホドね~。
その中でも、印象に残っているロケは何でしたか?


知床のヒグマです。
「ダーウィンが来た!」では、「知床ヒグマ親子 番屋に大集合!」
という回で放送しました。

http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/broadcasting/detail.cgi?sp=p288

 

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舞台は世界自然遺産・知床半島。
「番屋」と呼ばれる、漁師さんたちの作業小屋の周辺になぜか大集結する、
ヒグマの母と子どもたちの物語です。

 

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撮影現場の番屋は、町から無人地帯の未舗装の林道を走ること、
およそ1時間半のところにありました。
立ち入りの制限があるため、特別な許可をとって入りました。

番屋の周りには、30頭ものヒグマたちが集まるようにして暮らしています。
ふつう北海道で暮らしていても、野生のヒグマを実際に目にするような機会は
まずありませんが、この地ではほぼ毎日、当たり前のようにヒグマたちが姿を現して、
その生き方を見せてくれるんです。
初めてこの地を訪れた4年前、
「日本にこんなすごい場所があったのか!」と、
アゴが外れる勢いで驚いたことをよく覚えています。

 

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またこの周辺にはヒグマのほかに、
エゾシカやキタキツネ、そしてオジロワシといった、
北海道を代表する動物たちがたくさん暮らしています。
自然が大好きな人にとって、心沸き立つ、本当にすばらしい場所なんです。
結局4年間、時々この地に通わせていただき、
さまざまな番組を通して、ヒグマたちの物語を描かせていただきました。

 


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さすが、北海道らしいエピソードですなぁ。
皆さんに聞いているんですが、そのときのロケで、お楽しみは何でしたか?


滞在中、私たちは番屋の皆さんのご厚意で、
漁具を置く倉庫の屋根裏部屋を寝泊まりの場所に使わせていただきました。
とれたての魚をおすそわけして頂いたり、お風呂を使わせていただいたり・・・。

 

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そう、そのお風呂が、私のひそやかな「お楽しみ」でした。
沢の水をひき、まきを燃やして温める昔ながらの「五右衛門風呂」。
体の芯からポカポカ、疲れが一気に吹っ飛びます。
そして湯上がりのBGMは、ザア、ザアと打ち寄せるオホーツク海の波音。
空から降り落ちてくるような無数の星々を眺めながら、
「あしたもいい撮影をするぞ」って、気持ちを新たにしていました。

 


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それは格別な体験ですなぁ。
でも北海道というと冬は、ものすご~く寒いですよね?
冬の撮影となると、大変だったんじゃないですか?


はい。氷点下20℃、30℃は当たり前の世界ですからね・・・。
しかも私はそれまで、「ダーウィンが来た!」班のディレクターの中でも、
熱帯や乾燥地帯など、暑~いところに行く機会は多かったんですが、
寒冷地でのロケは、ほとんど経験がありませんでしたので、
実際に現場に行くまでは、ちょっとドキドキでした。
でも行ってみると、意外となんとかなりましたよ。

 

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先輩にきくと、きちんとした装備を準備することが大切で、
これを怠ると命にも関わる、とのこと。
よい仕事をするために欠かせない「基本」のことですから、
まずはロケが始まるまでに、上下の防寒着に防寒靴、
手袋やインナーなど、ひととおりそろえました。

実はこの準備だけでも、多くのロケはくぐり抜けることができました。
実際、氷点下10℃を下回ったとしても万全の態勢であれば、
風がなくて太陽が照っていれば、「暖かい」とさえ感じるほどなんです。
まして機材を持ってスノーシューを履いて雪原を歩こうものなら、
汗だくになるのは必至。
この汗は冬の大敵で、あとで震える寒さをもたらしてしまいます。
だからロケの内容によっては、あらかじめ「1枚脱いでおく」など、
いろんな「対策」が必要になってきます。

でも、全く太刀打ちできないものがありました。
それは、強い風です。

 

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風に吹かれると、体温と気力をひどく奪われてしまいます。
さらに暴風雪になると視界を失い大変危険ですから、
そうなる前に安全な場所に避難するなど、天候の「読み」が何より大切なんです。

そんなこんなで、私は結局、4回の冬をすべてオホーツク・根室地方で過ごして、
「オオワシ」や「流氷」など、冬の北海道を代表する、
まさに超一級の大自然を撮影するチャンスに恵まれました。
そして真っ白な雪と氷の中でも、本当にたくさんの命があふれているという、
北海道の真の「豊かさ」を実感することができました。

 

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ナルホドね~。
アマノさんの、北海道への「愛」が、伝わってきましたぞ~。


はい、北海道、大好きです!!
この4年間、番組制作の裏では本当に多くの方々に支えられてきました。
この場をお借りして、お世話になった皆さまに感謝申し上げます。
ありがとうございました!

そしてこれからは全世界を舞台に、ステキな自然番組を作っていくので、
ヒゲじい、そして皆さん、楽しみにしていてくださいね!

 


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がんばってください!
ありがとうございました~。