短歌の時間 過去の作品

2019年02月26日 (火)

2月26日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

北国の桜の予想に花が咲き我待ち遠し春の仕事を(名取市 ふじさきしゅうじさん)

こころざし果たして我は帰りしや笑顔で対ふ旧友の前(仙台市青葉区 深谷みのりさん)

一枚の紙にいのちが吹き込まれ千羽の鶴のずしりと重し(神奈川県横須賀市 小門ゆうみさん)

甘酒はノンアルコールなのかじゃあ君は緩んだ口もと締めた(兵庫県伊丹市 さふらんさん)

読めたのに書けぬ漢字にうろたえて電子辞書引く指先せわし(岩沼市 西尾律子さん)

 

添削コーナー

【原作】ビルの谷間陽光満ちてわが身には今年の春のありがたきこと

【添削】陽光はビルの谷間に満ちみちてわが身にこの春ありがたきこと

~添削ポイント~

主題である「陽光」が際立つ構成を意識しましょう。

「満ちみちて」など短歌ならではの表現でリズムを整えました。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:25 | 固定リンク


2019年02月12日 (火)

2月12日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

母親の叩く平手に愛情が感じ取れてた幼きあの日々(仙台市泉区 秋風さん)

偽りの言葉巧みに組み立ててテレビに映す顔は寂しい(島根県隠岐の島町 浜千鳥さん)

アルバムにも一度逢ってみたい人私のことを覚えてるかな(仙台市太白区 真田義子さん)

速報に年甲斐もなく動揺す「嵐」はいつか去り行くものを(名取市 森のみっこさん)

火鋏でビニール袋や吸い殻を拾う老いあり風強き朝(神奈川県横浜市 神田央子さん)

 

添削歌

【原作】仏壇の遺影に供ふる朝のお茶飲み合い語りさあ野良へ

【添削】仏壇の遺影に供ふる朝のお茶われも一服さあ野良しごと

~添削ポイント~

動詞の重なりを避けました。

少ない動作で多くが見える語彙を探してみましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:42 | 固定リンク


2019年01月29日 (火)

1月29日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

病床に父を見舞えば正月の餅は買えたか我を案ずる(名取市 ふじさきしゅうじさん)

たのしみは一人で発ちしふる郷にまた一人連れ帰りゆくとき(東京都目黒区 N・みかどさん)

おはようと大きな声が後ろから追い抜く女の携帯電話(岩沼市 西尾律子さん)

夜の街に寒念仏の僧の列 迎える町人経に和しゆく(栃木県宇都宮市 おんたけさんさん)

ネット買い重ねた僕の罪だろう町にひとつの書店が消える(神奈川県横須賀市 小門ゆうみさん)

 

添削コーナー

【原作】米作りするよりソーラー設置する瑞穂の国が嘆かわしくて

【添削】米作りに替えるソーラー発電とう瑞穂の国のゆかしさ遥か

~添削ポイント~

散文調の解消を意識しました。

同意語の他の言葉がないかどうか探してみましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:32 | 固定リンク


2018年12月25日 (火)

12月25日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

電飾のコード露わに冬木立おだやかなりし師走の青空(仙台市青葉区 アキコさん)

恋のキズかさぶた取れぬままなのにサンタは去りて除夜の鐘鳴る(東京都板橋区 汐海岬さん)

誤って茶碗を割った日の午後に喪中はがきが静かに届く(愛知県清須市 井深靖久さん)

週一で実家へ向かうバスの中気づけばいつも爆睡してる(佐賀県唐津市 寿々さん)

虫食いの小豆一升選り分ける宇宙の旅の始まりのやう(仙台市太白区 斉藤栄子さん)

 

添削コーナー

【原作】夢買うか出来合いお節で楽するか万札見つめ思案の日々

【添削】出来合いのお節にするか夢買うか万札見つめる思案がつづく

~添削ポイント~

句の入れ替えや助詞の活用で初句の唐突感をなくしました。

固い表現を柔らかくすることで滑らかな短歌に仕上がります。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:35 | 固定リンク


2018年12月11日 (火)

12月11日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

まだ水に流せぬ過去はあるけれど笑顔で降りるふるさとの駅(東京都板橋区 汐海岬さん)

初氷見つけし園児は太陽に持ち上げている防火のバケツ(兵庫県明石市 小田和子さん)

喧嘩してまた喧嘩して喧嘩して「ありがと」と言い逝きし我が父(仙台市泉区 ゆっきぃーさん)

七年目今年も植えたパンジーの色とりどりは腐葉土の中(利府町 今野梢さん)

震災後日記代りの家計簿に生き生き日々の数字が踊る(石巻市 八鍬政雄さん)

 

添削コーナー

【原作】ナナカマド今年もいっぱい実をつけてそろそろ冬の準備をしよう

【添削】晩秋に今年も目を引くナナカマド取り込みしようかわが家の鉢植え

~添削ポイント~

句の並び替えと場面の展開を意識しました。

インパクトのある、想像の膨らむ作品作りがポイントです。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:35 | 固定リンク


2018年11月27日 (火)

11月27日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

年重ね雨風しのぎ足るを知る赤銅色の干し柿甘し(名取市 ふじさきしゅうじさん)

杵音を聞いて目覚めたあの頃が母亡き今は遠いふる里(仙台市青葉区 末の松山さん)

庭に立つわれの頭上を白鳥はその身さらして過ぎゆきにけり(多賀城市 渋谷史恵さん)

着膨れて電車待ってる人の列片手にスマホみんな下向き(岩沼市 西尾律子さん)

良き時代昭和平成生かされて感謝の気持ちで星になりたい(仙台市泉区 佐々原洋子さん)

 

添削コーナー

【原作】ナツメロを聴く5分だけため息は一時停止のボタンを押そう

【添削】ナツメロを聴き入る五分はため息の一時停止のボタンを押そう

~添削ポイント~

窮屈さを解消し滑らかな作品にしました

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:20 | 固定リンク


2018年10月30日 (火)

10月30日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

台風に飛ばされそうなわが身体木につかまりて辺り見回す(利府町 今野梢さん)

母さんはまたこの家に戻りたい七年経てばどうでもいいか(福島県南相馬市 アマンさん)

出席の叶わぬ祖母に花嫁のブーケを贈る謂われ語りて(仙台市青葉区 アキコさん)

落ち穂へと舞ひ降り来たる鳥たちに場所を譲ればこの里も冬(兵庫県明石市 小田慶喜さん)

好ききらい花がぼうずの恋うらないきらいでおわるコスモスの花(栗原市 まやまよしじさん)

 

添削コーナー

【原作】灯台の投げる光りを過ぎりゆく北からの客雁の長旅

【添削】灯台の投げる光に影写し北からの客の雁の長旅

~添削ポイント~

添削というより比較です。原作とは異なる表現にしてみました。

推敲して作品作りを楽しみましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:58 | 固定リンク


2018年10月16日 (火)

10月16日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

店員の笑顔にわれは目礼し監視カメラの視界に入る(埼玉県久喜市 粟井双仙さん)

秋風を食べつつ歩くうどう沼ザリガニかじる枯れ葉探して(仙台市青葉区 横溝麻志穂さん)

匂い立つ稲掛け並ぶ日暮れ道今宵の語り部里の薄月(名取市 ふじさきしゅうじさん)

虫の音がおおいかぶさる夕まぐれ残りし生命もやすがごとく(栗原市 まやまよしじさん)

秋の陽をあびて叫ぶや柘榴の実泣くも笑ふも消す名取川(仙台市太白区 斉藤栄子さん)

 

添削コーナー

【原作】週末に約束したよに来る台風古里の稲刈り大いに遅れし

【添削】週末の約束のごとくの台風に古里の稲刈り大いに遅れん

~添削ポイント~

「来る」を外し、窮屈さを解消しました。

「遅れん」推量の助動詞にし、想像を膨らませる余地を残しました。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:28 | 固定リンク


2018年10月02日 (火)

10月2日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

 散歩道変えて歩けばいつも会う人とばったり会うている朝(仙台市太白区 真田義子さん)

上がり眉きっぱり描けた今朝の顔今日の勝負に挑む意気込み(利府町 今野梢さん)

夜明け前起き出し隣の布団から足はみ出さず秋の始まり(仙台市泉区 秋風さん)

一冊の本を求めて古書街を訪ね歩くも願い叶わず(東京都大田区 素人さん)

秋日和声ほがらかに集いおりトラックの八百屋めぐり来る日か(仙台市青葉区 アキコさん)

 

添削コーナー

【原作】モズ枝に高鳴きをせる里の秋柿の色づき赤蜻蛉舞ふ

【添削】高啼きにモズが伝える里の秋柿の色づき舞いいる蜻蛉

~添削ポイント~

声に出して読み、推敲することが大切です。

窮屈な表現を解消し、リズムの良い作品に仕上げましょう。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:25 | 固定リンク


2018年09月04日 (火)

9月4日(火)放送「短歌の時間」

入選歌

学舎に大地の恵み習いたる球児の活きる甲子園かな(高知県須崎市 野中泰風さん)

大リーグ中継テレビの向かふにはきのふの夜がきのふの月が(多賀城市 渋谷史恵さん)

大切な忘れてしまった言葉たち隠れているの泣いてないかな(佐賀県唐津市 寿々さん)

甘い時酸っぱい時に苦い時人との距離も味があるらし(神奈川県横浜市 吉良水里さん)

 

添削コーナー

【原作】父とわれ二人参りて心澄む苔ほのかなる祖父のみ墓に

【添削】父と来ぬ祖父のみ墓はしずしずと苔はほのかにわれらを迎う

~添削ポイント~

父と「われ」、「心澄む」など説明しすぎないのもポイントです。

「墓の方が迎える」という作品にし、内容を深めてみました。

投稿者:ゴジだっちゃ!スタッフ | 投稿時間:18:20 | 固定リンク


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