将棋・囲碁番組をより分かりやすく‥ 助っ人はAI!

将棋・囲碁番組をより分かりやすく‥ 助っ人はAI!

将棋・囲碁ファンに親しまれてきた、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」「NHK杯テレビ囲碁トーナメント」。創設から70回前後を数える歴史ある大会で、トップ棋士がトーナメント形式で戦いますが、初心者の方からこんなご意見が寄せられました。

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【みなさまの声】

  • ネットにはAIで先手、後手の情勢が分かるようにした将棋の対局番組があり、将棋の素人の私が見てもおもしろいと感じている。家事をしながらでも、ぱっと見ただけで、どちらの棋士が優勢なのか分かるので、NHKもAIを取り入れてほしい。(50代女性)
  • AIで形勢判断の変化などを採り入れ、将棋や囲碁を始めたばかりの人にもどちらが優勢なのか分かるようにしてほしい。(60代男性)

どちらがどのくらい優勢!?
形勢が一目で分かるグラフを画面上部に表示!

202104_01_004.jpgこうした声を受けてNHKは初めて、AIによる形勢判断を導入しました。将棋や囲碁のオンライン対戦が広がり、AIへの関心が高まっていることも背景にあります。

4月から始まった「第71回 NHK杯テレビ将棋トーナメント」と「第69回 NHK杯テレビ囲碁トーナメント」では、過去に行われた対局の膨大なデータをもとに、AIが判断した形勢を帯状のグラフで画面上部に表示しました。

一手ごとにパーセントが変化し、どちらがどのくらい優勢なのかが分かります。

また形勢が大きく開いた時でも、最後まで興味を持って見ていただけるよう、「この数値はAIが最後まで正確に指した(打った)場合の推測値です」という説明を加えています。

 

 幅広くファンを増やしていくために

 将棋、囲碁ともどちらも長い歴史のある番組です。真剣勝負の臨場感を大切にしつつ、幅広い年齢層にファンを増やすため、NHKでは新しい取り組みへの挑戦を続けています。

【みなさまの声】

  • AIによる優勢、劣勢が表示されるようになって、素人でも対局を楽しめるようになった。とてもよい取り組みだと思う。(50代男性)
  • AIの形勢判断に加えて、解説も非常に分かりやすく、おもしろかった。(70歳以上男性) 
  • 将棋の経験が浅い人には参考になると思う。ただ、おもしろみに欠けてしまう点もあり、できれば表示するかどうかをdボタンで選択できるようにしてほしい。(50代男性)

※内容は、掲載当時のものです。