2010年10月07日 (木)ご指摘にお答えします


番組宛に、お便りがありました。

letteranuo.jpg上のご指摘に対して、番組を制作統括する福井徹がお答えします。
                               (以下 福井 記す)

まず、はじめに是非とも申し上げたいことがあります。
カラフル!の最も根本的なコンセプトは、
「子どもたちの声に真摯に耳を傾ける」ことです。
これまで、国内だけでも30人ほどの色々な子どもたちを主人公にしてきましたが、
常に子どもたちの本当の気持ちに迫ろうと最大限の努力をしてきました。
したがって、
「相手が子供だから真剣に接していないのでしょう。」
といわれることは、身を切られる想いです。
番組をご覧いただければ、
子どもと真剣に向き合っていることは伝わると考えていましたが、
そうでなったのが残念でしかたありません。
私たちの制作能力の至らなさだと思います。
今後は、より精進し、私たちの本来の気持ちが伝わるようにしたいと思います。

「陰気な声」とのご指摘ですが、
それぞれの子どもたちに惚れ込んだディレクターやカメラマンが質問しています。
それぞれの声質の問題もありますが、
みなカメラの横から質問しているという撮影上さけられない事情もあります。
当然、マイクは子どもたちに向いているので、
場合によっては、声がより低く聞こえたり、不鮮明だったりします。
聞き取りにくいときには、字幕でフォローをしています。
ただ、学校向けにも放送しているため
視聴者のなかに多く含まれる小学生が字幕をうまく読めない可能性もあるので、
できるだけ音声も残すようにしているのです。

ご指摘の通り、外国(主にヨーロッパ)制作分には、
あまりディレクターの質問の声が入りません。
このシリーズは、各国のテレビ局が独自に制作した番組を持ち寄っています。
したがって、質問に限らず、テーマのとらえ方、撮影方法、
編集方針、音楽の付け方など、様々な点で異なります。
その点でカラフル!なシリーズになっていると自負してます。

次に、質問の内容が「失礼だ」というご指摘についてです。
子どもたちと気持ちを一つにして、子どもたちの目線で世界を見たとき、
自然と出てくる疑問や共感を大切にしています。
「ずっと馬とくらしたい」では、
馬糞の掃除を手際よくこなす主人公をみて感心したディレクターは
自然と「嫌じゃないの?」と尋ねました。
また、早朝と夕方、黙々と馬の世話をする様子をみて、
馬にかける主人公の想いを知ったうえで、
あえて「世話が飽きることはないか?」と聞くことで、
「毎日、馬にさわれることが幸せ」という気持ちを聞き出しました。

説明が長くなり失礼しました。
ただ、「子どもと真摯に向き合うことを愚直にやろう」という私たちの姿勢を
ご理解いただきたかったのです。
ご指摘ありがとうございました。

投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:18:35

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コメント

いつも楽しんで観ております。

ご投稿された方が挙げておられる、インタビュアーの声が入っていること、「陰気な声」、「失礼」な質問内容という指摘について、おっしゃっていることはわからないでもありません。

最初にこの番組を観ていて、私も気がついた点でした。

ただ、声のトーンが低いことについて「陰気」と感じたり、質問内容が「失礼」だと思ったり、という否定的なイメージかどうかは、観ている方によって、受け取り方は異なるように思えます。

むしろ、私は、大人が子供に、大人の視点から質問する場合の、ある種の空々しさが抜けていて、子供のテリトリーにうまく入り込んで撮影できているように感じました。

まさに、相手が大人であれば、馬糞掃除が嫌じゃないかとか、毎日同じ作業に飽きないかといった質問は、失礼もさることながら、インタビュアーとしての資質どころか、社会人としての常識を疑う内容です。

しかし、子供同士の会話だったら、まず間違いなく、素直にポンっと、こういった質問が飛び出すでしょう。

おそらく、撮影の中で、何気なく、インタビュアーの口から出た言葉であったでしょうし、また、番組を観ていて、そのような自然さが感じられたので、この女の子とインタビュアーの方とは、「子供同士」の感覚での接し方がうまくできているように感じました。そうであるからこそ、観ている私も、「子供の世界」により近づいた地点から眺めているような感覚を受けることができているように思えます。

私だけの感覚でしょうが、外国制作版についても、インタビュアーの生の声を入れて頂きたいと思っています。また、できれば、吹き替えではなく、字幕にして、子供の生の声を前面に出してほしいとも思います(が、これは、子供向けという教育番組の宿命から無理なのですよね)。


もっとも、「子供同士」だからこそ、ふいの一言が、懐に近いところに入って、深く傷つけてしまうこともあるかと思います。もちろん、私が指摘するまでもなく、番組スタッフの方、インタビュアーの方は、教育番組のプロですから、その点はかなり注意されておられるかと思いますが、万が一にも、この素晴らしい番組で、子供の世界が傷つけられるような不幸が起こらないことを切に願っております。

長々と自分勝手な文で大変失礼致しました。

最後に、「カラフル!」制作班の方々のこれからのより一層のご尽力をご期待申し上げております。

是非、来年の番組改編を乗り切ってください!

投稿日時:2010年10月09日 12:17 | marumaru

毎週、木曜日、放送時間に習い事のある5年生の娘も、録画して拝見している番組、「カラフル」です。短時間に編集されていますが、その中で子どもたちがみせてくれる、素のしぐさ、きもち、真剣さ、つらさ、ひたむきさ、そして、カメラが回っているのに作らないで過ごす自然な様子に引き込まれています。
「カラフル」は作り物の多いテレビ番組のなかで貴重な番組だと思います。「世界中の子ども」という表現の中で、日本の子どもも「世界の」その一部なんだと感じさせられます。

投稿日時:2010年10月15日 14:42 | hontodesu

番組開始に乗り遅れたことを後悔している41歳です。
この番組の編集方針に、大変な賞賛と共感を持って観ています。
わたしは、声高に、はっきり聞こえる音声が
「明るく前向きな」ことだとは思いませんし、反対したい立場です。
その他多くの番組は、とにかく「やかましすぎます」。
声の大きい人が勝利者になるかのような風景にうんざりします。

寄り添って、寄り添い続けて、その子が出せる範囲のメッセージを引き出していると
強く感じ、感動しています。
これからもいそぎすぎない番組を期待します。ありがとうございます。

投稿日時:2010年11月08日 21:21 | ひでぶ

いつも楽しく拝見しております。
「ずっと馬とくらしたい」の放送は私が一番感銘を受けた回です。
会話は信頼関係の上に成り立つものだと思います。
主人公の女の子が発する言葉はひとつひとつが馬への愛にあふれ、インタビュアーに対しての信頼を感じられました。
子どもであろうと大人であろうと、その人が思っている本当の言葉を引き出すのはどれほど難しいことかと思います。
それを判断できるのは視聴者の心のアンテナでしかないと思います。
フィクションまみれの今の生活では、そうした真偽を見定める力も弱くなってきた気もします。

子どもに対して失礼な質問かどうかというのは、質問する側がどのような立場に立っているかによると思いました。
上記コメントのmarumaruさんと同意見です。
”子どもを保護・管理する”立場の大人視点で質問したのであれば、子どもだって「バカにしてるのか」とまで思ったかもしれません。
しかし、この場面ではむしろ”自分とは別世界で活躍する人を尊敬する”(”彼女に憧れている”といってもいいかもしれません)立場で質問していることがわかります。

この回を撮影されたスタッフの方々には心から尊敬と感謝の念をお伝えしたいと思っております。
どうぞ今後とも今までのような素晴らしい番組を制作していただけますようよろしくお願いいたします。

投稿日時:2010年11月24日 10:35 | shiho

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