2012年3月29日

2011年度のカラフル! 最後に登場するのは被災地の男の子


『俺の特技は…お寺の鐘つき!』
なんて言ったら、ちょっとかっこよくないですか!?
今回のル!は、
そんなユニークな特技を持つ、小学5年生です。


morioka1.JPG

       左が主人公の魁くん、真ん中と右は妹さん

主人公の佐藤魁(かい)くんは、
岩手県陸前高田市に住んでいます。
そう、津波で多くの人が被害にあった場所です。
魁くんはあの震災があってから、
なぜかお寺の鐘をつくことが日課になってしまいました。

別に魁くんはお寺の息子でも何でもないのですが、
毎朝5時45分に起床して、
雨の日も雪の日もお寺に通っています。
その理由とは!?
ぜひ番組をご覧ください☆

このブログでは
「被災地に住む子ども」について、
書いていこうと思います。
自己紹介が遅れました!
私は、今回魁くんを取材した
盛岡放送局の鈴木優と申します。

私が魁くんに
『将来、陸前高田はどんな町になってほしいか』
と取材したときのことです。

魁くん:「球場と、スポーツ用品店と、マンガ屋ができてほしい!」
わたし:「そうかぁ。楽しみだね!」
魁くん:「うん。でもな、今は楽しみって言ってられるけど、
町を作るのは俺たちなんだよね」
わたし:「そういうこと誰かに言われたの?」
魁くん:「先生たち言ってた。あとテレビでも、
今の子ども達が町を作るから大切にしなさいって言ってた!」
わたし:「そう言われるのは困ったりする?」
魁くん:「うーん。なんて言うんだろう。
好きなように町を作るのは楽しいけど、それまでが大変だよなって。」
わたし:「魁くんは、町を作っていきたい?」
魁くん:「うー。誰かに勝手に町を作られたら、
えーって思うしね。でも町を作るのはちょっと楽しみ」

morioka2.jpg

            写真に写っている場所は、震災前は建物が建っていましたが、
            全部津波にのまれて無くなってしまいました。
            こうした場所は「浸水域」と呼ばれ、
            小学生は歩いたり、自転車で通ることも許されません。
            魁くんが友達の家に行くにも浸水域を通る場合、
            親の車送迎が必要で、
         簡単には遊びに行けなくなってしまったそうです。

町の将来を考えてしまう小学生。
私がガキの頃とは大違いです。
それを背負わせることの是非はあれど、
町のことを考えることで魁くんの視野が広がっていくのではと思います。
被災地の若者の力、侮ってはいけません。
重たい体験を通して、
被災地の子ども達は心が深くなっていくような気がします。
そして、逆に大人こそ
復興の担い手であることを自覚しなきゃないと感じます。

今回の取材では、魁くんのご家族、
そして華蔵寺(けぞうじ)の皆様に、本当にお世話になりました。
また、小友スポーツ少年団のみんな、監督、
魁くんの登校班のみんなにも、全面的なご協力をいただきました。
本当にありがとうございました。

morioka3.jpg

            撮影クルーと佐藤家みなさんとの集合写真

最後に
まだ被災地に行ったことのない方、是非いらしてください。
実際に被災地に“立って”みてほしいと、私は思います。

 moriokablogjpg.jpg

投稿者:番組スタッフ | 投稿時間:11:40 | カテゴリ:おたより | 固定リンク
コメント(2) | トラックバック (0)

ページの一番上へ▲