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2010年06月23日 (水)

「クラシックドキュメンタリー傑作選」放送

過去に放送した数々の名作クラシックドキュメンタリーの中から、
反響が多く寄せられた6作品を再びお届けいたします。

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◎7月5日(月)「トスカニーニとの会話」

tosca.jpeg 20世紀を代表する巨匠、アルトゥーロ・トスカニーニは、80歳を過ぎてからも精力的に演奏活動を続けていたが、1954年4月4日を最後に、ついに表舞台から姿を消す。
 彼が余生を送ったニューヨークの邸宅には、友人たちが度々訪れたという。
 息子のワルターは、父に内緒で、自宅で交わされた会話を150時間以上にもわたって録音。
本作品は、その録音や手紙をもとにして作られたものである。
 舞台は、1954~1955年の大晦日。ワルター、娘ワリー、カナダ人指揮者をウィルフリード・ペレティアー、元アシスタントのアニタ・コロンボ、そして指揮者グイード・カンテルリの妻イーリスが、トスカニーニのもとに集まり、彼の話に耳を傾ける。
 トスカニーニの指揮者デビューの顛末やさまざまな作曲家との出会い、スカラ座やNBC交響楽団の思い出、ムッソリーニとの交流と決別などが明かされる。

【放送日時】
BShi 7月5日(月)15:00~16:15 放送


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◎7月6日(火)「帝国のオーケストラ~第2次大戦下のベルリン・フィル~」

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、設立当初 楽団員たちが資金を出し合い自主運営していた。しかし1933年、ナチスが政権をとった直後に国営化され、国民啓蒙・宣伝省の管轄下に置かれる。ゲッペルス大臣のもと、国内外でプロパガンダに利用された。
 楽団員は兵役を免除され、ナチスドイツの文化水準の高さを象徴する存在として、ヒトラーの威信を高めるために活動。また、十数人の団員がナチ党に入党し、オーケストラの人間関係にも亀裂が入る。
 激しい空襲の日々も続けられていたベルリンでのコンサート、負傷した兵士たちを前にしての演奏会。
ナチスの思惑はどうあれ、多くの団員たちにとっては、人々に音楽を届けるための活動にほかならなかった。
当時の楽団員やその家族などが、大戦中や終戦直後のベルリン・フィルについて生々しく証言。貴重な映像とともに振り返る。

【放送日時】
BShi 7月6日(火)15:00~16:30 放送


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◎7月7日(水)「カラス アッソルータ  究極のカラス」

伝説的なソプラノ歌手、マリア・カラスの芸術と人生をよみがえらせたドキュメンタリー映画。歌手であり、一人の女性であったマリア・カラスの、ときにオペラそのものをしのぐドラマティックな人生を過去の素材を交えて再現する。

【放送日時】
BShi 7月7日(水)15:00~16:40 放送


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◎7月8日(木)「グレン・グールド 永遠のピアニズム」

 20世紀が生んだピアノの奇才、グレン・グールドは、超絶技巧の演奏と風変わりな言動で、今なお多くのファンを魅了してやまない。使い古した背の低い折りたたみ椅子を持ち運び、手袋をしたグールドは、多くの謎に包まれた人物であった。
 早くから天才ぶりを発揮し、14歳でデビューしたグールドは、32歳で突然コンサート活動をやめ、録音に専念する宣言をして音楽界に衝撃を与えた。グールドのコンサート嫌いや録音への執着は有名で、これもまた、彼が風変わりと評されるゆえんである。バッハの作品についての独自の解釈はよく知られ、「ゴールドベルク変奏曲」の録音は、世界の音楽ファンを驚かせた。彼はまた、弦楽四重奏も作曲している。
 番組では、グールドの書簡と演奏シーンを軸に、ファンへのインタビューなどを織り交ぜながら、その人物像に迫ってゆく

【放送日時】
BShi 7月8日(木)15:00~16:50 放送

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◎7月9日(金)「シルヴィ・ギエム~限界への挑戦~」

Bolero.jpgのサムネール画像 世界中に愛されるプリマ・バレリーナ、シルヴィ・ギエムのドキュメンタリー。日頃カメラに撮られることを苦手としていた彼女が2007年1月から2009年3月までという彼女のキャリアにとって重要な期間をフィルムに収めることを認めた貴重な映像である。
フランス、ケベック、ロンドン、スペイン、イタリア、日本といったロケ地での彼女の舞台活動だけではなく、自らの芸術性を高めるべく、あくなき努力を続ける彼女の姿勢を追う。
 そしてこのドキュメンタリーは、シルヴィ・ギエムと演出家ルパージュや、マリファント、カーンといったダンサーとのコラボレーションを通し、北アメリカの開拓精神、ヨーロッパ・クラシックとコンテンポラリー・ダンスの境界線、そしてアジアの魔力と知恵といったものを描いている。


【放送日時】
BShi 7月9日(金)15:00~16:35 放送

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◎7月13日(火)「ヘルベルト・フォン・カラヤン ~その目指した美の世界~」

20世紀、おそらく世界で最も有名な指揮者だったヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989年)。その音楽家としての歩みや芸術への姿勢などを、彼を知るたくさん人々の証言でたどる。カラヤン自身のインタビューや私生活の映像も織り込まれている。
 ザルツブルグで生まれたカラヤンは、幼少からピアノの神童と目された。しかし、やがて自分の表現したいものはピアノだけでは物足りないと感じ、指揮者を目指す。ドイツのウルムやアーヘンの劇場などで指揮者として経験を積み、1955年、名門ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者・芸術監督となる。ウィーン国立歌劇場でも活躍し、原語でオペラを上演するなど実績を残した。
 ベルリン・フィルとは、30年以上にわたって輝かしいコンビとして世界に名を馳せた。カラヤンは演奏の映像化に非常に力を入れたことでも知られている。音楽は美の体現であり、聞いても見ても美しくなければならないと考えていた彼は、ステージの演出にも自ら取り組んでいた。バーンスタインと、ウィーン・フィルのコンサートツアーを一緒にやる計画もあったという。
 晩年はベルリン・フィルとの軋轢が生まれ、終身とされていたポストを辞す結果となったカラヤン。また健康上の問題も抱えていたが、最後まで音楽への情熱を持ち続けた。

【放送日時】
BShi 7月13日(火)20:00~21:35 放送

投稿者:ブログ編集部 | 投稿時間:19:15