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地域づくりナビ

交流人口で 地域を支える

交流人口で 地域を支える

2019年10月10日更新

高齢化と人口減少で担い手が減り、日々の生活維持さえ困難になる地域が増えています。どの自治体も移住者の呼び込みに力を入れていますが、興味はあっても移住となるとハードルが高く二の足を踏む人も少なくありません。
しかし、地域の担い手になれるのが住民だけとは限りません。そこに住んでいなくても地域の一員として地域を支える、さまざまなやりかたがあります。

雪の時期だけ集落の助っ人に

新潟の豪雪地帯。高齢化が進み、かつては助け合って行っていた雪下ろしも難しくなってきました。そんなとき駆けつけてくれる県内他地域からの「雪下ろし隊」や全国からのボランティアは、住民たちにとって、ここで暮らし続けていくための大きな支えになっています。

地域の外から助っ人を呼んで雪下ろし

かつては集落で助け合っていた豪雪地帯の雪下ろしが、過疎化・高齢化で難しくなっています。中には、ひとりで除雪中に命を落とすお年寄りも。行政も支援を行おうとしていますが、地域内では手が足りません。新潟県では、住民からの除雪要請に行政が対応できない地域に、降雪が少ない地域から、建設業者や消防団員らの「雪下ろし隊」を送る取り組みを始めました。全国各地からも雪下ろしボランティアが駆けつけています。

クローズアップ現代
豪雪から高齢者を救え~相次ぐ除雪事故死~
(2012年2月9日放送)

災害ボランティアから地域の担い手へ

こちらの地域で雪下ろしを手伝っているのは手馴れたリピーターのボランティア。きっかけは2004年の中越地震でした。一過性の支援で終わることなく、何度も集落に足を運ぶイベントなどを通して、住民とボランティアの交流が10年以上も続いています。

ボランティアが通い続ける集落

中越地震で住民が激減した新潟県十日町市の池谷集落。ここには災害から10年以上経った今でもボランティアが足しげく訪れます。緊急支援のために池谷に入った濱坂都さんは、季節ごとの作業にボランティアが関わり、年間を通じて訪問する仕組みを作りました。住民たちの側も、廃校を改装してボランティアの拠点を作り応援。ボランティアをきっかけに移住する人も現れ、住民たちも地域の暮らしに誇りを見いだせるようになりました。

明日へ 支えあおう 復興サポート
ボランティア・リピーターになってください ~宮城県・南三陸町~
(2015年3月1日放送)

同じように中越地震によって急速な過疎化と高齢化に直面することになった山古志の集落。地域住民や全国のボランティア、元住民が参加する「山古志木籠ふるさと会」のメンバーたちは、共同作業を通してまちづくりの活動を行っています。

地域の外の人たちが支える集落の暮らし

新潟県中越地震で集団移転を迫られた長岡市山古志の木籠(こごも)集落。住民の激減と高齢化のため、集落維持は困難と思われましたが、地域外からの災害ボランティアが現在も毎週のように通ってきて、集落の生活を支えています。住民とボランティア、集落外に移住した元住民で作る「山古志木籠ふるさと会」のメンバーは、現在全国で110人。共同作業を通じて外部の人々にも集落への愛着が生まれ、第2のふるさとになっています。

明日へ 支えあおう 復興サポート
宮城県北上町・限界集落を未来に繋ぐ
(2013年8月25日放送)

ふるさとを離れても関わり続けるという選択

ふるさとを離れたからといって、関わりが切れてしまうわけではありません。山梨の山間にあるこの集落には、離れた町に住む若手の出身者でつくる青年会のメンバーが定期的に通ってきては、伝統行事や消防団の活動で地域を支えています。

出身者で作る青年会が支える集落

富山市の大長谷地区で力を発揮している青年会。しかし、集落に住んでいるメンバーは1人もいません。集落を離れて町の近くで暮らしている若者たちが、お祭りをきっかけに意気投合し、出身者で青年会を結成。祭りや運動会の運営を担ったり、家族を連れて参加するなど、多くの若者たちが1年を通じて地域に関わるようになりました。中には消防団員として活動する人も。多くの若者が通うようになり、地域に活気が戻ってきました。

どんとこい!人口減少
おらほの村は何守る?
(2017年3月20日放送)

おわりに

住民でない人たちが地域の課題解決にともに取り組むことは、多様なひとたちが多様なやりかたで複数の地域に関わり、今までになかった発想や交流を生み出すことにつながります。発想を変えてみることで、あらたな地域のありかたが見えてくるかもしれません。