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2019年05月24日 (金)

体力が心配な高齢者に車に頼らないカー・セイブ(公共交通機関)利用への支援(福井県)

福井県は、運転免許保有率と軽自動車保有率が高く、生活に運転が根差しています。しかし、高齢の多くの方は、運転事故を起こさないためにとの理由から、免許をどんどん返納してきています。その数は年々増えています。

生き活き相談センターでは、在宅の認知症医療や支援等の看護経験や研究をもとに、高齢者の返納後の支援を検討しています。わたしは平成30年から運転免許センターの看護師をつとめており、高齢者から、たくさん運転にかかわる経験をお聞きしています。

高齢者の中には、体力に不安があり、運転免許の返納を終活の1つとして考えている方もいれば、その一方で、体調が悪く、「歩くよりも運転の方が楽だ」と思い、事故や違反をしても運転を続け、墓場まで免許証を持っていきたいと思っている方もいます。家族に「運転は心配だ」と、きつく説得された方もいます。

返納をした高齢者は、公共交通機関の利用が少ないため、外出する機会がほとんどなくなってしまう方も多く、寝たきりや認知症になりやすくなっている方も多いです。

「返納するか?」については、他人から言われるものではありません。自分自身で決め、家族と話し合って決めているようです。

生き活き相談センターでは、「運転をする・しない」にとらわれず、看護師として、高齢者の健康寿命支援のため、運転しなくても楽しい外出を支援しようと「ふだん車の運転が多く、体力に不安がある方へ、バス等を使って元気!」というセミナーを開催しています。これは、公共交通機関を使ったグループ交流のセミナーで、看護師等が付き添います。

外出(歩行)は、認知症予防や生活習慣病予防、活動性の維持に一番の価値があります。また、グループ活動は、個人それぞれの価値観の違いや協力等での協調性の中で安全な環境を作ります。

セミナーは2回シリーズです。1回目は、体力を測定して高齢者自身の体力を知ってもらい、健康管理と安全な歩き方・公共交通機関の乗り方を学び、近くの観光地域をグループで選んで、スケジュールを組みます。

2回目は、体力をつけて、選んだ観光地まで、公共交通機関を利用し、グループ交流を楽しんでいただいています。

また、行政や交通関係者にも、高齢者が公共交通機関を利用した生の声を聞いていただき、高齢者の歩きやすいまちづくりにもつなげています。

昨年のセミナーは、参加者や行政・交通機関の関係者から、意義・楽しさについて絶賛していただきました。前回の参加者は、もうすでに公共交通機関を使って元気に出かけています。しかし、まだまだ、セミナーの認知度は低く、参加者が少ない状況です。福井地域の方々に、この活動を広く知って、使っていただきたいと思っています。

【投稿者:松村菜穂美(生き活き相談センター)】

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写真左:高齢者の生の声を聴く行政・交通機関関係者。右:公共交通機関を使う高齢者とスタッフ。

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