2010年2月10日 10時18分更新
路上生活者の支援を目的とした千葉市の宿泊施設に入居する男性ら3人がこの施設を紹介した団体から生活保護費の大半を何ら説明もないまま不当に引き出され、苦しい生活を強いられたとして、生活保護費の返還などを求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、千葉市の宿泊施設に入居している佐藤英治さん(60)ら3人です。
訴えによりますと、3人は千葉市花見川区の無届けの団体から今の宿泊施設を紹介されましたが、その後、何ら説明もないままひと月あたり12万円支給される生活保護費のうち10万円を毎月引き出され、かわりに米10キロを与えられていたということです。
このため3人は、苦しい生活を強いられ、就職活動も満足にできなかったとして、団体に対し、8日、不当に引き出された生活保護費の返還や慰謝料など、あわせて1000万円あまりの支払いを求める訴えを千葉地方裁判所に起こしました。
佐藤さんは「毎月2万円しか残らず、生きていくだけで精一杯で、就職活動にあてる金もありません。生活を立て直すために訴えを起こした」と話しています。
一方、団体側の弁護士は、「入居者たちにはきちんと説明した上で、保護費の一部を引き出している。引き出した金も設備の共益費などに充てていて不当な金額ではない」と話しています。