2018年07月10日 (火)【自転車旅】成東~大網 幻の植物を訪ねる旅?!


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『内陸の旅も順調ラッカね!今回は成東駅から大網駅の、
 “ちょっとユニークな幻の植物の旅” ナッツ。
 田中アナに特別に訪ねて欲しい人がいるナッツ。報告よろしくラッカ!』

ということで、成東駅で自転車を組み立てて出発。
梅雨の晴れ間ということですが、う~ん、日焼けしそう!
幻の植物、見つかりますか・・・ねえ?
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九十九里浜の内陸部は、広い平野に広い空♪

成東駅から走ること10分。
「成東東金食虫植物群落」に到着です。
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大正9年に日本で最初の天然記念物の一つとして指定された食虫植物の群生地です。
入場は無料です。
入り口に管理棟があり、希望の方にはボランティアの方がガイドをしてくれます。
ここでは8種類の食虫植物を観察できるそうですが、この日は4種類ほどが
見ごろとのことでした。

bluepoppy2.jpgコモウセンゴケ
bluepoppy4.jpgイシモチソウ
bluepoppy5.jpgナガバナイシモチソウ
betabetaup.jpgこのベタベタで小さな虫を捉えるそうです!

ウツボカズラや、ハエトリグサのような大型の食虫植物ではないですが、
よく観察すると、イソギンチャクのように戦略的に虫を捕まえています。
点のような小さな虫がまさに吸収されそうになっているところが観察できましたよ。

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鳥のさえずりの聞こえる開放的な湿原でした。
でも東金市の植物の魅力はこれだけではないようです。

自転車を漕いでいると、根の部分が麻で巻かれた植木が置かれている場所を
よく見かけました。
実は、東金市は植木の栽培や販売も盛んな場所なんです。

そんな植木を気軽に買える場所が、ここ ↓ 
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道の駅「みのりの郷東金」です。
国道126号線沿いにあるこの道の駅には、“緑花木市場”があり、
鉢植えの花から、盆栽果物の苗木、高さ3メートルほどの立派な植木まで
一般の方も購入することができるんです。
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市場の中を歩いているとガーデニングを楽しみたくなりますね(笑)
でもラッカ星人の言う、 幻 ・・・の植物ってどこでしょう?
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国道126号線を南へ走ります。
陸橋からは広い平野を感じることができました。
やがて、大網白里市に入りました。
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実は、ラッカ星人が訪ねて欲しいという人はこの町にいらっしゃいます。
こんにちば~。
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お会いしたのは吉田外司夫さん。
実は、ヒマラヤや中国南部に咲く、青いケシの花の専門家なんです。
ラッカ星人の言う「幻」はこれだったんですね!!

実は田中も今から10年ほど前にこの花を訪ねて一カ月インドの山奥を
歩き回ったことがあるんです。(2005年放送 探検ロマン世界遺産)
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その時に出会った青いケシは、スカイブルーの大きな花が見事で、
花弁がフィルムのように薄く、その美しさは高嶺の花の名にふさわしい存在感でした。
bluepoppy.JPG 青いケシの花(Blue Poppy)

吉田さんは百科事典の植物の編集者を経て、植物の写真家、
アマチュアの研究者としてこの花に30年以上向き合ってきました。

かつて今ほど海外に簡単に行けなかった時代、日本の登山家たちはヒマラヤの
高山に行かないと見られないこの花に憧れを抱き、
”幻の”と呼んでいた歴史があるんです。

吉田さんもこの花に魅せられたお一人。
「青いケシ研究会」を立ち上げ、海外の研究者とともに調査にあたり、
その種類や分布を調査。20種類近い新種を発見しているほか、
現地の研究者、イギリスなどの研究者とともに多くの論文を発表しています。

田中:でも、ヒマラヤの植物の中で青いケシは何が特別なんでしょうか?
吉田さん:やっぱりあの色ですね。その高山帯の植物は(標高3000~5500m)
だいたい数センチ程度の小さな花が多いんです。その中に、でーん!と大きな植物が
あって、その花弁に光がさすと微妙に透けてね、また夜に霜がおりるなどすると、
微妙に赤味を帯びたりして、変化していく。その辺の魅力ですね。
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(現地の小さな花々もとても愛らしかったです)
吉田さんにとって特に思い入れの深い写真を見せてもらいました。
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こちら、幸せの国、ブータンに咲く青いケシの花。
実は、ブータンの国花も青いケシの花ですが、長年、代表的な花は
「グランディス」という種類だと思われていました。
ところが、吉田さんとブータンの研究者が調べたところ、
この種類ではなく、全く新しい新種であることがわかり、2016年、
幸せを意味する「ガギディア」という名前を付けたそうです。
(注・ブータンの国花は「青いケシの花」で種類は特定していません)

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実は私が訪ねたこの日も、中国の四川省に調査に出発する2日前でした。
吉田さんは、現地に咲くからこそ、花の魅力があると言います。

「現地はモンスーン気候で霧がかかることが多いんです。でも霧は動いているから
 光の状態が刻々と変化するんですよ。その中でファインダーを覗いていると
 この世のものとは思われない一瞬があるんです。
 そういうのに出くわしたときの感動、恍惚感というのはたまらないですよ。
 そういう意味で“幻の”というのは当たっているのかもしれませんね」。

今では青いケシの咲く場所へのアクセスもよくなり、現地まで行くことができれば
誰でも見られる花になりました。でもその場所で輝く瞬間に“幻”はあるんですね。

でもそういう意味では幻の植物は身近なところにありそうです。
食虫植物の群生地、盆栽に植木・・・きっと外国にはない、日本の千葉の風土で
輝く瞬間はあるのかもしれませんね。

吉田外司夫さん、ありがとうございました!
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今回は大網駅で自転車を畳みました。
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ラッカ星人、夏らしい、いい旅になりましたよ!

投稿者:アナウンサー | 投稿時間:09時21分

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