2017年01月28日 (土)【自転車旅ときどき釣り】冬の三番瀬を楽しもう!


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『寒くてコタツが恋しい季節だけど、海の中の魚はどうしているナッツ?』

ラッカ星人から私、田中のもとに素朴な疑問が。
そうですね、海の中にコタツはありませんね。
でも魚はいろいろな種類がいますから、冬でも元気に泳ぎ回る魚もいるんです。
千葉日報さんとの共同釣り企画、今回は身近な海、東京湾の浅瀬に注目します!

そして、今回は助っ人登場です!
東京湾の奥に広がる干潟、三番瀬の環境を考えるグループ、
三番瀬フォーラムの事務局長、清積庸介さんです。
「こんにちばー。きょうはよろしくお願いします!」
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清積さんは出版社に勤めながら、多くの人に東京湾の豊かさや多様性を
知ってほしいと、長年、三番瀬でガイドや環境ボランティア活動を続けています。
うーん、でも・・・

どうも“さん”付けで呼ぶのがくすぐったい・・・。

実は、彼、私の学生時代からの友人。
同じ大学で海洋学を学んだ仲間で、当時同じコンビニエンスストアでアルバイト
していた友人でもあるんです。
「あの頃はまさかお互い40歳になるとは思わなかったねぇ」
「40になってもやってることは変わらないねぇ」とお互い笑いがこぼれます。
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三番瀬は東京湾の奥に残された縦、横およそ4キロメートルの広大な干潟です。
東京湾、特に千葉県側はかつてずっと広大な干潟が広がっていました。
しかし戦後、経済成長とともに埋め立てが進み、湾の奥ではこの規模の干潟は
三番瀬だけになりました。
当然、この三番瀬にも開発計画が何度も持ち上がりましたが、漁業者や市民の
声で貴重な干潟は今も残されています。

学生時代に清積君が話してくれたことを今も覚えています。
『高校の近くの幕張の浜で青潮を見た。マダイやキス、アナゴが打ち上げられて
いるのを見てショックだった。でも、こんなにも多くの魚がこの海にいるんだと
わかってびっくりした・・・』
彼はその光景から海や魚の研究がしたくて大学を志望したと言っていました。

青潮は海が汚れて、海水中の酸素がなくなってしまう現象で、多くの生き物が
酸欠で死んでしまいます。

東京湾は沿岸部に工場などが多いため、なかなか一般の人が海の現状を知る
機会がありません。
清積君は、少しでも多くの人に目の前の自然を知ってもらえれば、
東京湾の環境を考えるきっかけになるのでは・・・という気持ちを
高校から持ちつつ、今も三番瀬を紹介する活動を続けているんです。
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朝9時。船橋漁港から小型船で出船です。
この日はこの冬一番の寒気が入り、ボードで切る風はめちゃくちゃ冷たいです。
気温は3度。水温も10度を下回り、魚の食いが心配です。

大潮の干潮になると広大な干潟が露出する三番瀬。
浅い海は、魚の産卵場所になり、海苔をはじめ、アサリなどの好漁場です。
今回の仕掛けはこんな2本針。ここにミミズのような餌、ゴカイをつけます。
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ピンクや赤のビーズがついているのは、水中で魚にアピールするため。
意外とかわいいでしょ?
仕掛けを入れてしばらくすると・・・
コツン、コツンという当たり。そのまま待つと、グングンと竿が引かれました。
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まずは一匹目。釣れたのはショウサイフグでした。
あれ?前回の釣行と同じ魚ですね。田中、最近フグづいています。
清積君の竿にも・・・
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二本の針に2匹掛けるダブルヒット!
さすが、この海をよく知っているだけあります。

さらに、清積君の竿に一際大きな当たり。
竿がグン!グン!引かれます。
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やった!スズキだ。大きさは40センチ
船橋漁港はスズキの水揚げが日本一ですが、目と鼻の先にいるんですね。
「半身は刺身で、半身は焼きかな・・・」とうれしそう。
うーん。うらやましい!

しかし、この日はひときわ寒い・・・。
「清積君、雪だよ、雪が舞ってるよ。まわり、だれも釣りしてないよ・・・」。
弱気な田中。実は寒さに耐え、ある魚をずっと待っているのです。
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今回、一番期待していた魚はカレイでした。
三番瀬はマコガレイイシガレイといったカレイの産卵場所で、去年の同じ時期、
田中は43センチの良型のイシガレイを釣っていたのです。

カレイは東京湾を代表する魚として知られますが、干潟の消失とともに徐々に
数を減らしている魚でもあります。

去年釣ったメスのイシガレイ、目はハート型でした。
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そう、恋の季節なんです。(正しくは関係ありません・笑)

三番瀬では12月から1月頃にかけて多くのカレイが集まり産卵。
生まれた子供は三番瀬に留まり、清積君によると、
春には1センチほどの小さなカレイの赤ちゃんが浅瀬で観察できるそうです。

寒さに負け、田中はお湯を沸かしてカップ麺を食べるのですが、
こうやって箸で麺を持ち上げると、すぐに冷めてしまうほどの気温です。
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(でもおいしい・・・)

寒空の下、竿を出すこと5時間。

結局、この日はカレイの顔、ハートの目を拝むことができませんでした。

「きっと今年はカレイが少ないに違いない。うん、違いない」。
船橋漁協に電話で問いあわせてみると・・・
「いつもと同じくらいの水揚げがありますよ!」とあっけらかん。
「そ、そうですか・・・」。

港に戻ると、清積君が親しくしている漁業者がアサリを置いていってくれて
いました。
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我々の釣果がわかっていたのでしょうか?
三番瀬で朝とれたとれたばかりのアサリです。

カレイは釣れませんでしたが、フグスズキに、アサリに・・・
一年で最も寒い時期でも三番瀬の豊かさを体で実感できました。
 千葉の海、実に豊かですね! 

清積君、またリベンジしよう!

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今回の釣りの様子を、30日(月)午前11時からの千葉県域FM
「ひるどき情報ちば」でお伝えします。ぜひ聴いてくださいね。

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そして、こちらは千葉日報さんの2017年1月27日付の紙面。


jamping.jpg 三番瀬フォーラムの清積さん、ありがとうございナッツ!

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追記:3月、清積さんから写真が届きました。
   三番瀬の浅瀬で大きさ1センチほどのカレイの赤ちゃん発見です♪
   ちゃんとカレイの形、していますね。

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   「去年12月に三番瀬で産卵したカレイの赤ちゃんで間違いないと
    思います」とのこと。
   大都会、船橋の目の前の海で、小さな命が着実に受け継がれていました。

投稿者:アナウンサー | 投稿時間:10時00分

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