目標6とは・・・
安全な水を使える衛生的な環境で過ごすことは、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐなど、健康的な生活を送るうえで重要です。世界では基本的な衛生状態が確保されている割合は2015年の67.3%から2020年には70.7%まで増加しました。しかし、これは世界の3人に1人が依然として衛生的ではない環境で過ごしていることになります。
これらの人々に安全な水を十分に届けたいところですが、地球上の淡水の量には限りがあります。世界の人口増加に伴って必要な水の量も増えますが、すでに23億人が水不足の国に住んでいます(2018年)。なお、水を総合的に管理する制度がある国は世界の半分程度に過ぎません。
さらに、きれいな水を作るためには自然環境(水域生態系)の保全があわせて必要になります。そのためには、生活排水などの下水を処理してきれいな水に戻してから川や海に流す必要があります。日本では10人に1人の下水が処理されていません。
テキスト:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 和田恵
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┕四国のことしの梅雨は観測史上最も早く明けました。連日晴れて真夏日が続き、心配なのが水不足です。松山市は過去、度々渇水に見舞われ市民生活は大きな影響を受けました。
┕私たちの生活や営みに欠くことのできない「水」。しかし、近年、世界各地で水不足など深刻な問題が起きているんです。
┕SDGsをテーマにしたショートドラマ。岐阜県の“名水の町”を舞台に、神出鬼没の「さかな男」とユーチューバーの女の子が織りなす、爽やかで楽しい物語。
┕私たちが肉を大量に消費することが水不足を引き起こすことに!?何が起きているのか写真とイラストで解説します。
┕急速に進む温暖化や土地の荒廃が農地にダメージを与え、そのことにより食糧不足に。さらに農業では、世界で使われている淡水の約7割を利用しているが、水源の1つ、地下水の枯渇が迫り、2050年には世界の7割の地域が水危機に直面するという。どうすればこのような危機を回避し持続可能な未来を実現できるのか考えていきます。
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SDGsのうたを歌ってみよう!
『目標6 安全な水とトイレを世界中に』
何時間も歩いて 水を汲みに行く人
汚れた水を飲んで 病気になってしまう人
水が足りないと 清潔なトイレも作れない
安全な水が 手に入れられるように
すみずみまで 世界が潤うように
Sustainable Development Goals
SDGs わたしたちの目標
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