世論調査を行うにあたっては、調査相手を特定の地域、性、年齢、職業に偏らず、日本に住む人びとの縮図となるように選びます。
このため、NHKでは、統計理論にのっとった層化無作為二段抽出法という方法で、次のように(通常よく行う、全国3,600人を対象に調査員が調査相手を訪問する調査の例)調査相手を抽出しています。
第1段階:調査地点の抽出
全国を「北海道」から「沖縄」までの13ブロックに分け、13のブロックそれぞれで、市区町村を都市規模と産業別就業人口構成比によって並べ替えます(層化)。
各ブロックの人口数の大きさに比例して300地点を系統抽出します。実際の調査では1調査地点を1人の調査員が担当します。
第2段階:調査相手の抽出
該当する調査地点の市区町村の住民基本台帳から、1地点につき12人の調査相手を等間隔で抽出します。
このように統計理論にのっとって調査相手を抽出した場合は、回答結果の誤差範囲を推定することができます。
3,600人を抽出した調査での誤差範囲はおよそ次のようになります。
回答 | 5/95% | 10/90% | 20/80% | 30/70% | 40/60% | 50% |
---|---|---|---|---|---|---|
誤差 | ±0.7% | ±1.0% | ±1.3% | ±1.5% | ±1.6% | ±1.7% |
小学生、若者、高齢者などの特定層や、特定の地域住民を対象とする場合も、この層化無作為二段抽出法に準ずる形でサンプリングを行っています。