個人視聴率調査

幼児はテレビをどう見ているか

~平成21年6月「幼児視聴率調査」から~

6月に実施した「幼児視聴率調査」の結果から、2~6歳の幼児のテレビ視聴の現状について報告します。「幼児視聴率調査」は、教育テレビで幼児向け番組の集中編成が始まった1990年以降ほぼ毎年調査しているもので、今年は、東京30キロ圏の幼児1,000人を対象に、6月8日(月)~6月14日(日)の1週間実施しました。

2~6歳の幼児が1日にテレビを見る時間は2時間7分(週平均)で、前年と同じです。ただし、この5年間の推移をみると、06年から07年にかけて減少し、それ以降は、横ばいとなっています。

幼児がテレビをよく見る時間帯は朝と夕方から夜にかけてで、いずれも幼児向け番組とアニメ番組が放送されている時間帯です。よく見ている番組は、「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」など民放のアニメ番組と、「にほんごであそぼ」「いないいないばあっ!」など教育テレビの幼児向け番組です。年齢別にみると、「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」は年齢を問わずよく見られていますが、その他は大きく顔ぶれが異なります。2歳では、上位11番組のうち9本が教育テレビの番組でした。3歳になると「フレッシュプリキュア!」「ドラえもん」といった民放のアニメ番組も上位にあがってきます。4~6歳になると、アニメ番組のほか、「仮面ライダーディケイド」「侍戦隊シンケンジャー」のような“戦闘もの”もよく見られています。

教育テレビでは、平日朝と夕方の幼児向け番組に加えて、土曜朝の番組もよく見られました。土曜朝8時放送の「アニメ おさるのジョージ」の視聴率は前年に比べて増加し、男女・年齢の別なくどの層でも、20%前後と非常によく見られています。

また、NHKの幼児番組についての意見・要望では、新番組「みいつけた!」に関するものが50件あまり寄せられ、「子どもが集中してみている」「キャラクターや登場人物、歌が好き」「親子で楽しんでいる」といった好評意見でほぼ占められました。

世論調査部(視聴者調査)諸藤 絵美