個人視聴率調査

幼児はテレビをどう見ているか

~平成17年6月 「幼児視聴率調査」から~

このレポートでは、6月に実施した「幼児視聴率調査」の結果から、2~6歳の幼児のテレビ視聴の現状について報告します。 「幼児視聴率調査」は、教育テレビで幼児向けの番組の集中編成が始まった1990年からほぼ毎年実施しているもので、今回は東京30キロ圏の幼児1,127人を対象に行いました。

主な結果を紹介しますと、1日にテレビを見る時間は2時間15分(週平均)で、1998年の2時間43分を頂点に、幼児のテレビ視聴時間はやや低下しています。参考までに同時期に実施した「全国個人視聴率調査」をみると、小学生の1日あたりのテレビ視聴時間は2時間5分です。

テレビをよく見る時間帯は朝と夕方から夜にかけてで、いずれも幼児向け番組とアニメ番組が放送されている時間帯です。よく見ている番組の顔ぶれは、「サザエさん」「ドラえもん」など民放のアニメ番組と、「いないいないばぁっ!」「にほんごであそぼ」「おかあさんといっしょ」など教育テレビの幼児向け番組です。

幼児の特徴としてビデオ利用が盛んなことがあります。週平均1日あたりのビデオ利用時間は35分ですが、なかでも2歳は57分と1時間近くビデオを利用しています。結果の詳細は本文をご覧ください。

主任研究員 白石信子/専任研究員 松浦節子