生活時間調査

多様化するインターネット利用の現在

~「メディア利用の生活時間調査」から②~

2012年3月に実施した「メディア利用の生活時間調査」の結果から、サービスが多様化するインターネットの利用実態を紹介する。
インターネットの利用状況を機器別にみると、携帯電話(スマートフォンを含む)は曜日を問わず、若年層を中心に女性でよく利用されている。利用する時間帯は夜間だけでなく日中にも利用されている。パソコンは携帯電話と比べて年層による利用差は小さいが、男20・30代でよく利用され、日曜には男40・50代でも利用が増える。

インターネットの利用内容をみると、メールとウェブサイトは10代から60代まで幅広く利用されている。そのほかSNS、動画、ネットゲームは若年層を中心に利用されている。利用内容によって利用機器の違いがみられ、メール、SNSは携帯電話での利用が多く、ウェブサイト、動画はパソコンでの利用が多い。

インターネットをしながらどのような行動をしているかをみると(重複行動)、テレビと重複している時間が最も多く、特に男女20代で多かった。テレビとインターネットが重複して利用されている時間帯をみると、男女20代とも夜間で多く、重複のピークの時間帯ではテレビ視聴の2~4割程度を占める。重複しているインターネットの利用内容の内訳をみると、男20代はウェブサイトとメールが多いのに対し、女20代はメールのほか、ウェブサイト、SNS、動画などさまざまであった。

世論調査部 諸藤絵美 関根智江