放送に関する世論調査

人々は放送局のコンテンツ,サービスにどのように接しているのか

~「全国放送サービス接触動向調査」の結果から~

「全国接触者率調査」(2007年11月~2012年6月)の調査項目を,デジタルサービスの変化にあわせてリニューアルし,2013年6月にスタートした「全国放送サービス接触動向調査」。テレビ・ラジオ放送,データ放送,録画再生,ホームページ,動画,SNSなど放送局が提供する多岐にわたるコンテンツやサービスの接触動向を世論調査により定期的に把握し,デジタル時代のメディア利用や放送コンテンツの展開を考えるうえでの基礎的なデータを得ることを目的としている。

第1回調査のため,各リーチの増減はわからないが,調査項目をリアルタイム(同時接触)・タイムシフト(時差接触)・インターネット(デジタルコンテンツへの接触)の3つに分類し,3者の重なりをみたところ<リアルタイムのみ>の人が42.7%であるのに対し,「リアルタイムとタイムシフトやインターネットを組み合わせて接触している人」は49.5%で,約半数がさまざまな方法で放送局のコンテンツやサービスに接触している。しかし,リアルタイムでの接触が全くなく,<タイムシフトのみ>(1.1%),<インターネットのみ>(0.3%)などで接触している人の割合は極めて少なく,現況では,放送局のサービスのリーチの基本はリアルタイムにあることが確認できた。

世論調査部 小島 博/木村義子