テレビ番組に対する意識・評価の現況
~2011年6月「番組総合調査」から~
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視聴者の意識の側面から,番組の「質的なもの」に対する評価を客観的にとらえる試みの一つとして,編成局で実施をしている「番組総合調査」の度最新の結果を紹介し,この調査の利点や課題を検証しながら,視聴者の番組に対する意識・評価の現況を報告します。
この調査は,テレビの個別番組に対する視聴者の満足度などをはかるため,関東地区の夜間に放送されているNHK総合と地上波民放5局の主な定時番組を対象に,番組の認知,満足度などをたずねるものです。
今回,最も認知率が高かった番組は「NHKニュース7」で86.4%でした。このほか「渡る世間は鬼ばかり」,「世界・ふしぎ発見!」など,ゴールデンタイムに長年放送しているニュースやバラエティー番組の認知率が高くなっており,この傾向は例年同様です。また,番組の満足率が最も高かったのは「JIN-仁-」(82.0%)で,「マルモのおきて」などが続きました。例年,NHK総合の番組の満足率が高い傾向にあり,今回も上位10番組のうち6番組がNHK総合の番組でした。一方で,民放のドラマが10番組中4番組を占めた事は新しい傾向です。
また,「番組総合調査」でこれまで使用していた“視聴理由”項目を,今回から“視聴印象”項目に変更しました。これは,“視聴理由”が主に視聴によって喚起される感情面の項目で構成されているのに対して,感情面の指標に加えて,番組視聴がもたらす“影響力”についての印象も測定できるように設定し,番組内容の質的方向性をより多面的な側面から評価できるようにした試みで、全部で10項目を設定しました。今回の調査の結果では,たとえば,<丁寧に取材・制作されている>という項目では,「ダーウィンが来た!~生きもの新伝説~」をはじめ,上位10番組中9番組をNHK総合の番組が占める結果となりました。また,<新しい切り口や演出に挑戦している>という項目では,NHK総合の「タイムスクープハンター」のほか,フジテレビ「ほこ×たて」など,NHK・民放問わず,これまでとは異なる視点を取り入れたバラエティーや教養番組が上位に入りました。今後は,“視聴印象”項目のデータを継続的に蓄積して検証していくことが必要です。

