放送に関する世論調査

「Eテレ」教育テレビ,次の半世紀に向けて

~2010年1月 「教育テレビに関する世論調査」から~

2009年1月10日に放送開始50年を迎えた教育テレビは「ETV学ぶ冒険」キャンペーンやさまざまな特集、記念番組を放送した。その効果、および視聴者の関心や期待の現状を把握するため、50年直前の2008年11月と2010年1月に世論調査を実施したので、その結果を紹介する。

教育テレビのチャンネルイメージは、「子ども向け・主婦向けなど番組の対象がはっきりした」(37%)、「役立つ情報の多い」(30%)が並んでいる。男女年層別には「対象がはっきりした」は16~29歳と40代以下の女性で、「役立つ情報の多い」は50代の女性で多い。

教育テレビが人々の生活や文化を豊かにするうえでどの程度役に立ったかについては、「かなり役に立った」が11%、「ある程度役に立った」が51%であった。これらをあわせて“役に立った”と答えた人は62%である。調査結果を1994年からの時系列比較でみると、“役に立った”という人はここのところ減少傾向にあったが、2006年を底に回復している。 今後の教育テレビで増やしてほしいと思う番組としては「趣味番組」(29%)をあげる人が最も多い。

(編成局編成センター)白石 信子