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海外放送事情

海外のテレビニュース番組は、東日本大震災をどう伝えたのか

~7か国8番組比較調査~

未曾有の大災害となった東日本大震災は世界中に衝撃をもって伝えられた。海外のメディアはこの災害をどう報じ、伝えたのか、7か国8放送局の夜間のテレビニュース番組を対象に分析を行った。報道内容や番組構成、放送時間量などの分析を通して明らかになった各局の報道姿勢と放送局相互の比較研究の結果について報告する。

世界7か国の主要テレビ局(アメリカABC, 同PBS, イギリスBBC, フランスTF1, ドイツARD, 韓国KBS,イタリアRAI,中国CCTV)のニュース番組のうち、原則として各国でもっとも視聴者が多い夕方から夜間の定時番組を対象に分析を行った。アメリカについては、震災報道に力を入れた商業放送ABCと公共放送PBSの2局を対象とした。

分析の結果、各局とも、東日本大震災を大きく取り上げていたことがわかった。番組時間に占める割合では、震災発生後の8日間では8局のうち5局で震災関連ニュースの占める割合が5割を超えた。さらに、ニュースオーダー(ニュースの項目順)の面でも、各局が震災発生から1週間前後は震災関連項目をトップニュースに据え、それに続けて複数の項目で集中的に震災関連ニュースを報道していることが明らかになった。

さらに、震災関連ニュースについて細かく分析した結果、東京電力福島第一原子力発電所の事故に関連するニュースが最も多く報道されたことも明らかになり、この事故が世界に与えた衝撃の大きさを物語る結果となった。

今回の調査では、震災関連報道における誤報の有無や各局の報道態勢の違い、さらに各局の報道についても個別に分析を行っており、そこから明らかになった結果も報告する。

メディア研究部(海外メディア)木幡洋子・斉藤正幸・柴田 厚・杉内有介・田中孝宜
田中則広・中村美子・新田哲郎・広塚洋子・山田賢一