海外放送事情

“完全デジタル化”へ

~世界の地上デジタル放送と新サービス~

日本では2011年7月の地上アナログ放送の終了まで1300日をきった。これに合わせて衛星放送やケーブルテレビのデジタル化も急ピッチで進み、「完全デジタル化」に向けて秒読み段階に入ろうとしている。海外においても主要国では日本とほぼ同じようなプロセスで「完全デジタル化」が目指され、 2011年を挟んだ数年の範囲でデジタル移行が行われようとしている。すでに地上デジタル放送を開始した国は32か国(07年11月現在)に達している。

ここでは、この「完全デジタル化」に向けた世界の動向について、アジア、ヨーロッパ、アメリカの各エリア別に整理・報告する。また、日本同様、世界各国でも地上デジタル放送以外の、様々なデジタル新サービスが登場し、メディア状況は急速に変化を遂げている。そこでHDTV、ブロードバンド・IPTV、携帯端末向けサービスの各分野についても、その最新動向を分野ごとにまとめた。

海外メディア研究グループ