メディア利用に関する調査研究

テレビとインターネット:
番組関連の同時利用の実態を探る

~Eダイアリーとデプスインタビューによるケーススタディーの結果から~

テレビとインターネットの同時利用時に,テレビ番組に関連したインターネット利用はどの程度あり,どのような行動をしているのか。同時利用の実態と意識を詳細に探るために行ったEダイアリー調査(インターネット画面による時刻目盛日記式調査)とデプスインタビュー調査によるケーススタディーの結果を報告する。

Eダイアリー調査では,「ウェブサイト」,「SNS・掲示板」,「メール」との同時利用のうち,番組関連の同時利用の割合が最も高かったのは「SNS・掲示板」の4割弱で,番組の感想の共有や番組を媒介としたコミュニケーションなどの行動が多かった。次が「ウェブサイト」の2割で,番組関連の検索が多かった。

デプスインタビュー調査では,番組関連の活発な同時利用者は,「テレビを見ていて知りたいと思ったことをすぐ検索して,すぐに好奇心が満たせること」や「同時に番組を見ている人とSNSのやりとりを通じて共感・共有感覚を持てること」を同時利用のベネフィット(効用感)として捉えていることがうかがえた。また,ベネフィットの背景には,「テレビをより面白く見たい」「日々の生活をより楽しく幸せなものにしたい」「現実社会での不安・不満を解消したい」「“自分”という存在を確認したい」などの欲求があり,同時利用はそれらを充足するための行為として認識されていることが確認できた。

世論調査部 小島 博/執行文子