メディアフォーカス

「radiko.jpプレミアム」4月スタート全国で聴取可能に

民放ラジオ局の番組をインターネットで配信するradikoは,配信エリアを越えて全国どこでも番組を聴取できる有料サービス「radiko.jpプレミアム」を4月から開始した。料金は月額350円(税別)で,「radiko.jp」のウェブサイトでプレミアム会員登録をすればエリアの制限なく聴取できるようになった。

ユーザーの間からはエリアフリー化を求める声が以前から多くあったが,ネットラジオは本来,ラジオの補完的役割とされ,また,ローカル局のビジネスモデルへの配慮もあり,エリア制限が行われてきた。広告主等からの合意も対象地域内での配信が前提だ。このため,1年をかけて関係者等からの合意を取り付け,無料の「radiko.jp」は従来通りエリアを限定した配信を継続し,エリアフリーの聴取は有料の課金制とすることで開始にこぎつけた。ただ,特定のタレントの出演番組が聴取できなかったり,radikoに参加する68局中,8局(うち7局はラテ兼営局)が当面参加を見合わせるなど,ユーザーにとっては十分とはいえない状況でのスタートとなった。

ラジオのインターネット配信には,難聴取エリアの解消とともに,聴取機会の拡大という重要な役割がある。radikoによると,月間のユニークユーザー数は13年4月に1,300万人に達したが,その後はほぼ変わらない。エリア制限の解除で,これまで聴取できなかった対象地域外の人気番組やスポーツ中継等が楽しめるようになることで,新規のユーザーの獲得につながるのか,新たなステージに立ったradikoの今後が注目される。

後藤千恵