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Inter BEE 20134Kソフト制作用機器が多数展示

放送機器の国際展示会Inter BEE 2013が11月13日から3日間,千葉・幕張メッセで開催された。出展者数は,国内外あわせて過去最高となる918,総来場者数はほぼ前年並みの3万1,979人だった。

4K放送は2014年,8Kの試験放送も前倒しで2016年に始めるという総務省の方針のもと,各社が最新技術を盛り込んだ4K/8K対応機器を展示していた。

8K関連では,アストロデザインがNHKと共同で開発した重さ2kgの8Kカメラヘッドや8Kのレコーダーなどを展示していたのをはじめ,パナソニックや池上通信機も8K関連の展示を行っていた。

また4Kは,ソニー,パナソニック,キヤノンなどから対応カメラが出展されていた他,レコーダー,20~30インチクラスの業務用の液晶モニター,伝送システムなど様々な対応機器が数多く展示されていて,4Kソフト制作の環境が急速に整い始めていることを物語っていた。

中でもコンピューターソフトウェア会社のアドビシステムズのブースでは,4K映像のノンリニア編集などのデモを約80インチの4Kスクリーン2台を使って行い,多くの見学者を集めていたのが目立った。

このほか,NHKが9月に始めたハイブリッドキャストをはじめ,スマートフォンやタブレットを使ってオンエア中の番組やCMと連動した情報を視聴者に届ける様々なシステムなどを紹介するブースもあり,次世代の放送の可能性をアピールする場にもなっていた。

松本和也