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CEATEC2013で次世代テレビは…

10月1日から5日間,千葉市の幕張メッセで最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」(シーテックジャパン)が開かれた。

様々な会議場で行われた関係者のスピーチやシンポジウムでは,東京オリンピックの開催が決まって間がないこともあり,「2020年」に向けてビッグデータやクラウドを活用したサービスを発展させ,経済的な成長につなげるべきだという声が多く聞かれた。次世代のテレビについて,2020年には4K/8Kとも本放送によってより多くの人が見られるように,オールジャパンの体制で取り組むことが改めて確認された。

展示フロアでは,NHKがJEITAとの共同ブースで8Kを展示。国内の主要家電メーカーは4K対応テレビを展示していた。ただし展示の仕方はメーカーごとに個性があった。ソニーは,入り口近くの目立つ場所にはスマホやデジタルカメラが置かれ,4K対応テレビはその後ろにあった。三菱電機は,レーザーバックライト方式の4Kモニターを展示。東芝とシャープは,家電同士をネットで連携させ,テレビがそれらの情報を表示する機能を強調していた。パナソニックは,「4K WORLD」をテーマに,対応テレビはもちろん,20型のタブレット,有機ELパネル,4Kゲーム,4Kネット動画など,4K関連の様々な製品やサービスを展示していた。

2014年には,6月のFIFAワールドカップに合わせ4Kの試験放送が始まることになっている。14年のCEATECでは,更なる4K関連の製品やサービスの広がりが注目される。

松本和也