メディアフォーカス

V-High 29事業者が参入希望

総務省はV-Highマルチメディア放送への参入希望を調査し,29の事業者から希望があったことを2013年9月13日に公表した。

V-Highマルチメディア放送はスマートフォンやタブレットなどの携帯端末で受信する放送。かつての地上アナログ放送の10~12チャンネルに相当する207.5~222MHzを活用している。放送は2012年4月から始まり,現在はNTTドコモグループのmmbi(放送局名はNOTTV)のみが参入している。

今回の調査は第2次申請に先立って行われた。内訳は28の事業者が既存放送事業者およびその関連事業者。事業者名を公表しているのが,▽ビーエスFOX,▽アニマックス ブロードキャスト・ジャパン,▽AXNジャパン,▽ミステリチャンネル,▽ディスカバリー・ジャパン,▽TBSテレビ,▽テレビ朝日,▽フジテレビジョン,▽日本映画衛星放送,▽MTV Networks Japan,▽スペースシャワーネットワーク,▽ジュピターテレコム,▽スーパーネットワーク,▽東北新社,▽ファミリー劇場,▽ザ・シネマ,▽囲碁将棋チャンネル,▽KBS JAPANの18事業者。このほかの10事業者は,それぞれの希望で非公表となった。一方,新規では番組制作会社の▽ティーズが参入を希望した。

総務省は今後,2013年12月から2014年1月にかけて認定へ向けた第2次申請の受付けを実施する。受付け後,規定に適合しているか一次審査に当たる絶対審査を実施し,その上で,周波数が不足している場合は二次審査に当たる比較審査を実施する。そして,同年3月ごろに電波監理審議会に諮問,翌2015年4月ごろの放送開始を予定している。

関谷道雄