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仏,公共放送社長,合理化進めつつデジタル展開と地域放送強化の方針示す

公共放送フランステレビジョンのフリムラン社長は2月上旬,職員にメッセージを送り,今後は合理化を進展させながらも,ネット配信サービスやローカル放送に関しては充実,強化していく方針を示した。フリムラン社長は2015年夏までの5年間の任期半ばを迎え,後半期の経営方針を職員らに提示した。

このなかでフリムラン社長は,フランステレビジョンのインターネットサービスについて,1年半前に新設したニュースサイトなどが好調で,今後は若者や教育のサイトを立ち上げたいとしている。またFrance3が担う地域向け放送については,ニュース番組や地域のスポーツ・文化イベントを中心にローカル番組の放送時間を増やし,より地域に密着したサービスの強化を図りたいとしている。

財源難のフランス政府は,フランステレビジョンへの2013年度の補助金について,2012年度より2億ユーロ(約240億円)削減して,全体予算の4.6%程度の1億3,000万ユーロ(156億円)とすると通告し,合わせて経費節減と職員の合理化を求めている。これに対してフランステレビジョン側は,France2とFrance3の編集部門の統合などによって2015 年度までに500人のポストを削減すると労働組合側に提示しているが,補助金の削減や広告収入減などで,700から800人のポストの削減が必要になるとフリムラン社長は述べている。

また,こうした情勢を受けて,フリムラン社長は,2009年以来廃止されているプライムタイムの広告を復活させるよう政府側と交渉したいと述べている。

新田哲郎