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BSが31チャンネルに ディズニーは無料放送も

3月からBSデジタル放送が7チャンネル増え,あわせて31チャンネルとなった。新たに放送を開始したのはJ SPORTS3,J SPORTS4,BS 釣りビジョン,IMAGICA BS,BS日本映画専門チャンネル,ディズニー・チャンネル,Dlifeの各局。2011年10月に続く参入で,BSデジタル放送でも多チャンネル化がさらに進むことになった。

新チャンネルのうち6チャンネルはCSから移行した専門チャンネルで有料放送。一方,Dlifeは2011年10月にBSデジタルに参入した放送も含めて,放送大学を除くと唯一の無料放送である。広告をベースにした総合編成としても注目を集めている。

運営するブロードキャスト・サテライト・ディズニーはウォルト・ディズニー・ジャパンの子会社で,30~40代の女性を主な視聴者に見据えている。子どもが主に視聴するディズニー・チャンネルとは差異化する戦略だという。運営会社では「ディズニー・チャンネルは子ども向けで広告放送は不向きだが,30~40代の女性は消費行動が旺盛で,家計の決定権を握っているという調査結果もある。ビジネスチャンスは十分にあるとみている」としている。さらに同社ではBS放送の普及世帯を2,600万世帯と推計していて,「より多くの人にリーチできる」とその将来性を見込んでいる。

NHKでは,BSデジタル放送の多チャンネル化について,「視聴者が増え,衛星放送には追い風となる。NHKのBSも力を蓄え,チャンネルブランドを確立し,勝負していきたい」(金田放送総局長)としている。

関谷道雄