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NHKオンデマンドサービス開始 1か月で購入数3万1,000件

NHKは2008年12月1日,放送した番組をブロードバンド回線を通じてPCや高機能TVなどに有料で配信する日本国内限定の動画サービス,「NHKオンデマンド」(以下,NOD)をスタートさせた。

サービスは大きく2つに分かれる。原則として放送の翌日から7日間程度の期間限定で視聴できる「見逃し番組」サービスと,NHKアーカイブスに保存されている過去の名作や人気番組を権利許諾期間に応じて配信する「特選ライブラリー」サービス。「特選」は開始当初1,260本だったがその後追加され,1月上旬で1,400本規模となっている。

NODを利用するには,Windows Media Player10以上をダウンロードしたPCで視聴する方法と,CATVの「J:COM」,家電メーカーが中心に設立した「アクトビラ」,NTTぷららが運営する「ひかりTV」のいずれかを通じてTVで視聴する方法とがある。このうちTV向けはHDの信号で配信される。

PCの利用動向は1か月経過した12月末で,訪問者数が50万人,会員登録者数が1万6,000人,購入数が1万1,000件。

TV向けサービスでは,購入数が3社あわせて2万件,PCと合わせ,合計購入数は3万1,000件となった。

NHKオンデマンド室では,「不景気の影響か予想より少ないが有料サービスとしてはまずまずの立ち上がり。PCの初期設定手順の改善や認知度の向上などで,利用者増につなげていきたい」としている。

小川浩司