番組研究

2014年 春の研究発表とシンポジウム

特別セッション
“ソーシャル”が生むテレビ視聴熱!?

~あまちゃん現象が投げかけたもの~

NHK放送文化研究所(文研)は、2014年春の研究発表とシンポジウム(2014年3月12日(水)~14日(金) 千代田放送会館)の一環として、14日(金)に「特別セッション “ソーシャル”が生むテレビ視聴熱!?~あまちゃん現象が投げかけたもの~」を開催した。文研では、NHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)『あまちゃん』(2013年4月~9月放送)について世論調査やソーシャルリスニング調査などいくつかの調査を実施(調査結果は『放送研究と調査』2014年3月号参照)。視聴率などの量的指標では説明できない質的な“熱”の存在が、ソーシャルメディア上の発言の分析等を通して浮かび上がってきた。特別セッションでは、それらの調査結果を出発点にパネリスト5名と、(a)ソーシャルメディアとそこでつぶやかれる発言の特徴と、分析する際の方向性、(b)ソーシャルメディアと共存する時代のテレビ(マスメディア)の機能と役割などについて議論した。本文はその特別セッションの採録である。
<パネリスト>
木俣冬(文筆家) 藤田真文(法政大学社会学部 教授) 鈴木謙介(関西学院大学社会学部 准教授) 武田隆((株)エイベック研究所 代表取締役) 大加章雅(NHK制作局 第2制作センター長)

メディア研究部 二瓶亙・関口聰