ホーム > ことば(放送用語) > 最近気になる放送用語 > 「温かい?暖かい?」

最近気になる放送用語

「温かい?暖かい?」

「温かい」と「暖かい」の表記の使い分けに、いつも悩みます。

厳密な区別は難しいのですが、「温・暖」の反対語がそれぞれ何であるかを考えてみるとヒントになります。

解説

「温」の反対語は、「温水~冷水」や「保温~保冷」などから分かるように、「冷」つまり「冷たい」です。いっぽう「暖」の反対語は、「寒暖計」から分かるように、「寒」つまり「寒い」です。

「冷たい料理」とは言えますが、「寒い料理」とは言えないでしょう。だから、この場合は「冷たい」の反対語を用いて「温かい料理」と表記するのです。

  • (料理、ふろ、空気、歓迎、性格)が 冷たい~温かい
  • (部屋、朝、気候、北インド、懐)が 寒い ~暖かい

また意味の違いで考えると、例外はありますが「冷たい~温かい」は舌や指先など「体の一部」が何かに触れて感じるもの、「寒い~暖かい」は主に「体全体」で感じるもの、という使い分けもあります。これを参考にして、温かみのある番組を作ってください。

(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)