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放送現場の疑問・視聴者の疑問

「立ち合い」と「立ち会い」

先の大相撲秋場所では、一部の力士の「たちあい」も話題になりましたが、「立ち合い」と「立ち会い」はどのように使い分けているのでしょうか。

相撲や武道では「立ち合い」。「~のもとに契約する」や「~演説会」の場合は、「立ち会い」を使います。なお、「立会演説会」や「立会人」は送りがなが不要です。

解説

日本語の中には、類似の意味を表すのに、その場面やニュアンスの違いによって、同じ音でも違った表記を必要とすることがあります。「たちあい」のように表記の使い分けが必要なことばと、その用例(意味)を幾つか示すと・・・

◇意思(一般・法律用語。考え)

~表示 ~決定 ~の疎通 個人の~ 本人の~を尊重する

当事者の~に任せる

◆意志(一般・心理学用語。“積極的に”したいと思う気持)

~堅固 ~薄弱 ~が強い ~が弱い 神の~

◇異常(「正常」の対。正常でない)

~気象@信号機の~ ~に緊張する ~な発達 ~な執念

◆異状(ふだんの状態と違った様子)

体の~を訴える 胸部に~がある ~を見つける (西部戦線)~なし

◇体制(統一的、持続的な組織・制度)

政治~ 支配~

◆態勢(一時的な対応・身構え)

受け入れ~ 即応~ 着陸~

(NHKことばのハンドブックP14 ほか参照)

(メディア研究部・放送用語 豊島 秀雄)