調査研究ノート 細切れのメディア利用をどのように捉えるか

~メディア利用の生活時間調査2018から~

公開:2020年2月1日

「国民生活時間調査」は日本人の生活行動を時間の面からとらえることを目的に、1960年から5年おきに実施している世論調査である。定例の「国民生活時間調査」は、一日の行動を28に分類した行動項目に振り分け、その行動をした時刻に15分単位で矢印をひいてもらう方法で行っているが、先行研究で、細切れ行動の想起・記入がしにくいことが具体的な課題のひとつとして挙げられている。そこで、2018年に実施した機動調査「メディア利用の生活時間調査2018」では、細切れのメディア利用を捉えることに焦点をあて、10分未満の短時間の行動を通常の矢印とは別の「×印」で記入してもらう方式を実験的に採用した。
「×印」のありなしによる行為者率を比較した結果、特に「スマートフォン・携帯電話」でのメディア利用行動や、「身のまわりの用事」「食事」といった生活行動で、10分未満の短時間利用がなされ、それが「×印」として記入された様子がみて取れた。定例の「国民生活時間調査」は調査結果の時系列性を担保する必要があることに加え、特に行為者率に差がみられなかった生活行動を行動項目として多く使っていることなどから、今後も×印を導入することは考えていないが、スマートフォンなど細切れのメディア利用を捉えることに特化した機動調査で「×印」を使用することは調査の目的に適うと思われる。

世論調査部 吉藤昌代

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