人々は放送局のコンテンツ,サービスにどのように接しているのか

~「2018年6月全国放送サービス接触動向調査」の結果から~

公開:2018年10月1日

「全国放送サービス接触動向調査」は,テレビ・ラジオ放送,データ放送,録画再生,ホームページ,動画,SNSなど放送局が提供するコンテンツやサービスのリーチ(1週間に1日でも接触した人の割合)を世論調査で定期的に把握し,メディア利用や放送関連コンテンツの展開を考えるうえでの基礎的なデータを得ている。今回は2016年からの3回分のデータにより,時系列の動向を分析する。

放送局が提供するコンテンツやサービスへのリーチを「リアルタイム(放送と同時接触)」,「タイムシフト(番組への時差接触)」,「インターネット(デジタルコンテンツへの接触)」の3つに分類すると,リアルタイムのリーチは前々年の92.2%から90.2%に減少したのに対し、タイムシフトのリーチは前々年の53.5%から57.5%に増加,インターネットのリーチは前々年の15.0%から17.2%に増加した。また,いずれかに接触した「トータルリーチ」(92.9%)に変化はないものの,3つの組み合わせによる接触パターンの変化をみると,前々年から<リアルタイムのみ>が減少(37.6%→33.2%)した一方,リアルタイムとタイムシフトとインターネットの<いずれにも接触>が増加(11.8%→14.6%)した。放送局のコンテンツやサービスの接触は,従来型のリアルタイムのみから,リアルタイム,タイムシフト,インターネットの様々な組み合わせによる接触に移行し,3つのいずれにも接触する人が広がりつつあることがうかがえる。

世論調査部 平田明裕

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