人々は放送局のコンテンツ,サービスにどのように接しているのか

~「2017年6月全国放送サービス接触動向調査」の結果から~

公開:2017年10月1日

「全国放送サービス接触動向調査」は,テレビ・ラジオ放送,データ放送,録画再生,ホームページ,動画,SNSなど放送局が提供するコンテンツやサービスのリーチ(1週間に1日でも接触した人の割合)を世論調査で定期的に把握し,メディア利用や放送関連コンテンツの展開を考えるうえでの基礎的なデータを得ている。今回は2015年以降の6月調査3回分のデータにより,時系列の動向を分析する。

放送局が提供するコンテンツやサービスへのリーチを「リアルタイム(放送と同時接触)」,「タイムシフト(番組への時差接触)」,「インターネット(デジタルコンテンツへの接触)」の3つに分類すると,リアルタイムのリーチは前年の92.2%から90.5%に減少し、タイムシフトのリーチは前年の53.5%から58.9%に増加した。なお,インターネットのリーチは16.0%で変化はなかった。また,3つの組み合わせによる接触パターンの変化をみると,前年から<リアルタイムのみ>が減少(37.6%→32.6%)した。今回の調査では,放送局のコンテンツやサービスに<リアルタイムのみ>で接触する人の割合が<リアルタイムとタイムシフト>で接続する人の割合を初めて下回り,人々の視聴行動が,従来型のリアルタイムのみから,リアルタイムとタイムシフトの組み合わせに移行しつつあることが明らかとなった。

世論調査部 鶴島瑞穂/保髙隆之/有江幸司

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