国民生活時間調査から読み解く①

「超高齢社会」ニッポンの老後の生活

公開:2017年4月1日

生活時間調査のデータを様々な切り口で分析し、現在の日本人の生活実態について明らかにするシリーズの1回目として「高齢者の生活」を取り上げる。高齢者の生活時間を年齢ごとに比べてみると、特に男性は60代から70代前半にかけて仕事時間が大きく減少し、テレビの視聴時間は男女とも70代後半まで増加する。また、レジャー活動のピークは70代前半で、70代後半以降は体力的に難しくなる側面がうかがえる。高齢者の生活の20年の変化をみると、まず高齢男性の有職者の増加が挙げられる。男性有職者について50代と60代、70代の生活を比較すると、高齢有職者は現役層に比べ仕事時間が短く、生活にゆとりがある。しかし60代で勤め人が増え、仕事時間も長くなっており、今後の60代の生活はより現役層に近づいていくことが予想される。2つ目に、70歳以上でレジャー活動をする人が増加したことが挙げられる。70代無職の人の生活についてレジャー活動の有無で違いをみると、レジャー活動を行う人の生活は行わない人よりも活発で、時系列でみてもより活動的になっていた。さらに高齢者全体でメディアの様相が変化し、ビデオ・HDD・DVDやインターネットが浸透しつつあることが明らかになった。今後も新たなメディアが高齢者に普及し、高齢者のメディア利用が現役層に近づくことが予想される。

世論調査部 吉藤昌代/渡辺洋子

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