人々は放送局のコンテンツ,サービスにどのように接しているのか

~「2016年6月全国放送サービス接触動向調査」の結果から~

公開:2016年10月1日

「全国放送サービス接触動向調査」は,テレビ・ラジオ放送,データ放送,録画再生,ホームページ,動画,SNSなど放送局が提供するコンテンツやサービスのリーチ(1週間に1日でも接触した人の割合)を世論調査で定期的に把握し,メディア利用や放送関連コンテンツの展開を考えるうえでの基礎的なデータを得ている。今回は2014年以降の6月調査3回分のデータにより,時系列の動向を分析する。

放送局が提供するコンテンツやサービスへのリーチを「リアルタイム(放送と同時接触)」,「タイムシフト(番組への時差接触)」,「インターネット(デジタルコンテンツへの接触)」の3つに分類すると,リアルタイム(92.2%),タイムシフト(53.5%),インターネット(15.0%)のリーチに前々年,前年から変化はなかった。また,3つの組み合わせによる接触パターンも,全体では変化がみられないが,年層別に見ると,7~12歳では<リアルタイムとタイムシフト>(58%→70%),<リアルタイムとタイムシフト・インターネットとの組み合わせ>(62%→76%)がいずれも前年から増加した。スマートフォンやタブレット端末の普及が進むなか,7~12歳の子どもで従来型の<リアルタイムのみ>の接触から,リアルタイムとタイムシフトやインターネットを組み合わせる接触パターンに移行しつつある。

世論調査部 鶴島瑞穂/塚本恭子/保髙隆之

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