家庭生活の満足度は,家事の分担次第?

~ISSP国際比較調査「家庭と男女の役割」から~

公開:2015年12月1日

国際比較調査グループISSPが2012年に実施した調査「家庭と男女の役割」の結果から、31の国・地域を比較し、配偶者と一緒に生活している男女の家事の分担と家庭生活の満足度の関係を探った。

1週間に20時間以上家事をしている日本人は、男性で4%にとどまる一方、女性では65%に上る。男女の差は60%以上で、各国の中で2番目に差が大きい。洗たくや食事のしたくなど具体的な家事についても、日本の女性は各国と比べて主な担い手となっている割合が高い。

こうした家事の負担について、日本の女性の多くは不公平だと感じている。社会の中では男女の役割分担意識が薄れているにもかかわらず、家庭では伝統的な役割分担が固定されているために、女性が不公平感を募らせていると考えられる。一方男性も、家事分担が少ないことを自覚してはいる。

日本では、家庭生活に「満足」という人が男性で43%、女性で33%となっていて、いずれも各国の中で低い水準となっている。家庭生活の満足度に影響している項目を探るために重回帰分析を行ったところ、家事分担の公平感が家庭生活の満足度に関係していることがわかった。この結果は、夫の家事参加が増えれば不公平感が弱まり、家庭生活の満足感が高まる可能性を示唆している。

世論調査部 村田ひろ子/荒牧 央

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