放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2013年12月

12.2 人気ドラマから2つの新語・流行語大賞

この1年に話題となった言葉を選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が発表され,年間大賞にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で使われた“じぇじぇじぇ”とTBS系連続ドラマ『半沢直樹』で使われた“倍返し”が他の二語とともに選ばれた。

12.6 特定秘密保護法 成立

国の安全保障に関する秘匿性の高い情報の保護を目的に,情報取り扱い者の制限や漏えいへの罰則等を定める特定秘密保護法が,国民の知る権利への影響等を懸念する声が上がる中,参議院で可決され成立した。

12.10 ビデオリサーチがTwitterと共同で新たな視聴指標を公表

ビデオリサーチはTwitter社と共同でテレビ番組への反応を測る新たな視聴指標を公表した。これは「Twitter TV指標」と呼ばれ,▽ツイートの投稿数,▽ツイートしたユーザー数,▽インプレッション数,などで構成されている。このうち,インプレッションという概念は「ツイートの到達を示し,影響度合いの把握に寄与」することという。データは2014年6月から有料で各局やスポンサーに提供する。

12.16 NHK『八重の桜』大河史上4番目の低視聴率に

15日に放送を終えたNHK の大河ドラマ『八重の桜』のシリーズ50話の関東地区の平均視聴率は14.6%だったことがビデオリサーチの調べでわかった。これまでに放送された52の大河ドラマのなかで4番目に低い数字。

12.16 NHK Hybridcastセカンドスクリーン向けサービス開始

NHKはタブレット・スマートフォン用のアプリ「Hybridcastランチャー」を公開した。同アプリをインストールすることで,タブレットやスマートフォンから双方向番組への参加ができるほか,番組関連の情報や無料動画クリップも見られる。

12.18 受信料未契約訴訟 東京高裁が異なる判決「契約成立には承諾が必要」

受信料の未契約者に対してNHKが受信料支払いを求めた訴訟で,東京高等裁判所は,受信契約成立には,受信者の承諾が必要との判断を示し,受信契約を成立させるための承諾と,受信料の支払いを命じた。同判決は,契約締結義務にとどまる放送法の規定では,受信者の承諾なしに,NHKによる申込みから相当期間経過で契約が成立するとは認められないとし,これを認めた2013年10月30日の東京高裁判決と異なる判断を示した。

12.20 NHK新会長に籾井勝人氏

NHK経営委員会は松本正之会長の後任に,日本ユニシス特別顧問の籾井勝人氏を任命することを決めた。任期は14年1月25日から3年間。会見で籾井氏は「テレビの受信機をベースにしているがとっくに変えておかないといけない。なぜ変わらなかったのか」と述べると共に,受信料についても「放送と通信の融合の中で,どういう料金体系が一番なのか検証しなければならない」と述べた。

12.20 公共情報コモンズでJアラートの情報配信を開始

地方公共団体などが発信する災害情報などを取りまとめて,報道機関やポータル事業者などに配信する公共情報コモンズが,Jアラートの国民保護関係情報の配信を開始した。Jアラートは消防庁の全国瞬時警報システムの通称で,公共情報コモンズを通じて▽弾道ミサイル情報,▽大規模テロ情報などの5つの分野の情報を配信する。

12.31 紅白歌合戦 この10年で最高の視聴率

第64回NHK 紅白歌合戦が行われ,ビデオリサーチの調べによると,午後9時からの第2部の関東地区の番組平均視聴率は44.5%と,2004年からの10年で最も高い視聴率を記録していたことがわかった。