放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2013年10月

10.1 総務省 CATVによる再放送の同意に関するガイドラインを改定

CATV事業者の地上テレビ再放送に関する放送事業者との協議が不調になった場合の制度として総務大臣裁定(放送法144条)がある。この手続きや解釈を定めたガイドラインが,裁定申請前に,当事者間での誠実・十分な協議がより促進される趣旨で改定された。

10.1 BPO放送人権委が朝日放送に勧告

2011年の大阪市長選挙をめぐって,大阪市交通局の労働組合が当時の現職市長を支援しなければ不利益があると,職員を脅すように指示した疑いがあると朝日放送が報じたことについて,BPO放送人権委員会は,「放送倫理上,重大な問題がある」として再発防止に努めるよう勧告した。

10.1~5 「CEATEC 2013」開催

千葉市の幕張メッセで最先端IT・エレクトロニクス総合展『CEATEC JAPAN 2013』(シーテックジャパン)が開催された。会場では,国内の主要家電メーカーが4K対応テレビを展示した。

10.7 日本テレビのソーシャル視聴サービス「JoinTV」オープンプラットフォーム化

日本テレビは2012年3月にテレビとソーシャルメディアを融合させたセカンドスクリーンサービス「JoinTV」を開発・実用化したが,その仕組みを他の放送事業者へも提供することを決定した。11月には第一弾の展開としてWOWOWの番組で企画を実施する。日テレは,将来的にはこの仕組みを介して収集した視聴者のビッグデータをテレビ局同士が共有することで,よりよい番組やサービスの提供につなげることもできると,オープンプラットフォーム化による可能性を展望している。

10.18~20 東京国際映画祭で8K上映会

第26回東京国際映画祭の特別企画としてNHKが8Kで制作したドラマやショートムービーなどが東京・六本木の映画館で上映され,映画関係者はじめ,広く一般の人達が「8Kシアター」を体験した。

10.21 薄型テレビの国内出荷 2年2か月ぶりの増加

電子情報技術産業協会は21日,薄型テレビの9月の国内出荷台数が48万7,000台で,前年同月比14.2%の増加になったと発表した。前年同月の実績を上回るのは,地デジ移行による買い替え需要が高まった2011年7月以来,2年2か月ぶり。

10.22 「笑っていいとも!」14年3月末で終了

1982年10月に放送を開始したフジテレビ「笑っていいとも!」が14年3月末で終了することが同番組内で発表された。生放送単独司会のギネス世界記録(2003年版)にも認定され,これまでにおよそ8,000回にわたって放送されている。

10.22 フジテレビのバラエティー番組にBPO青少年委員会が「不快感を増大」

BPO青少年委員会はフジテレビのバラエティー番組「生爆烈お父さん 27時間テレビスペシャル!!」で男性タレントが女性アイドルの頭を蹴ったことについて,「人間の尊厳に関わる行為」で「不快感を増大させた」という内容の「委員会の考え」を公表した。

10.23 あまちゃん 海外へ

9月に放送が終了した連続テレビ小説「あまちゃん」が11月から台湾で,14年2月からタイで放送されることが決まった。同番組は13年6月からハワイの日系人向けのCATVで放送されていたが,アジアでは初めて。

10.25 NHK等に基幹放送局の再免許等実施

10月末で有効期間が満了する基幹放送局の免許及び基幹放送の業務の認定について,総務省は申請のあった放送局に対して11月1日付で再免許及び業務の認定を行うこととし,25日免許状を各放送局に交付した。