放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2013年8月

8.2 関西テレビの別人映像放送「放送倫理に違反」

関西テレビが放送したニュース番組で情報提供者とは別人の映像が使われた問題でBPO放送倫理検証委は「放送倫理に違反する」という意見書を公表。

8.2 Twitter 1秒あたりの投稿数 記録更新

Twitterは,日本時間の23時21分50秒に毎秒14万3,199のツイート(投稿)があったと発表した。同時刻には,日本テレビ系列で「天空の城ラピュタ」のクライマックスシーンが放送されており,その影響とみられる。これまでの記録は,2013年1月1日の「あけおめ(あけましておめでとう)」ツイートで,毎秒3万3,388だった。

8.4 超高感度4Kカメラ,宇宙へ

NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で準備を進めてきた宇宙用の超高感度4Kカメラシステムが,H2Bロケット4号機により国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた。4Kカメラでの宇宙撮影は世界初の試み。

8.6 日本テレビ,データ放送の災害情報をデジタルサイネージに配信開始

日本テレビは,大日本印刷,ダイドードリンコと3社で共同開発した「災害情報配信デジタルサイネージ自販機」を東京・柴又のガソリンスタンドに設置した。自販機はデータ放送からニュースなどを抽出し,ネット回線とデータ放送の2系統から情報を表示できる。2015年度までに100台の導入を目指す。

8.9 総務省「放送政策に関する調査研究会」第一次取りまとめを公表

8.9 フジテレビの実名映像「放送倫理上,問題」

フジテレビが放送した番組で,いじめ自殺事件の加害者として民事訴訟を起こされた少年の実名がモザイク処理されずに放送され,インターネットに流出した問題で,BPO放送人権委は「放送倫理上,問題」という見解をまとめた。

8.9 テレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」サービス開始

データニュース社は,関東1都6県のネットアンケート会員3,000人を対象に地上波7チャンネルとBS7チャンネルの視聴と録画の実態,それに番組の評価や感想を加えた視聴調査「テレビウォッチャー」を行ってきたが,サービスの本格的な運用を開始した。データ販売にも乗り出す。これまで日本では,ビデオリサーチ1社が視聴率調査を行ってきたが,そのデータは現在,家庭でのリアルタイム視聴のみ。今後,こうしたデータの流通で,増え続ける録画再生の実態が少しずつ明らかになるとみられる。

8.21 「NHK Hybridcast」9月2日のサービス開始を発表

8.22 ヤフーが避難関連情報の配信開始

ヤフーは公共情報コモンズと危機管理情報の配信を行うレスキューナウとともに自治体が発令した避難情報の配信を開始した。

8.30 総務省「電波利用料の見直しに関する検討会報告書」を公表

電波利用による共益費用を受益者である無線局免許人が公平に分担するための電波利用料制度は,3年ごとに負担や使途等を見直している。次期(2014~16年度)見直しについて総務省の検討会は,技術革新や利用動向の変化などを踏まえた検討を行い,基本方針をとりまとめた報告書を公表した。

8.30 気象庁「特別警報」の運用スタート

気象庁は,警報よりさらに強力に重大災害の危機感をアピールする特別警報の運用を30日から開始した。通常の警報のレベルを超え,数十年に一度という激しい気象現象が特定の地域で予想される場合に,市町村ごとに発表される。