放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2012年12月

12.6 衆院選の政見放送,過去最長レベルに

12月16日に投開票が行われた衆議院選挙の政見放送が6日から始まり,NHKでは関東圏1都6県の総時間数は48時間47分に上った。これは政党数が増えたためで,前回の2009年の衆院選の政見放送を16時間以上上回った。NHKでは「過去最長ではないか」としている。

12.7 津波警報で強い口調の避難呼びかけ

12月7日に起きた宮城県三陸沖を震源とする地震で,気象庁は宮城県に津波警報を出した。NHKは「東日本大震災を思い出して下さい。命を守るために一刻も早く逃げて下さい」などと強い口調で呼びかけた。NHKによると,視聴者の反応は概ね肯定的だが,「不快」,「怖い」といった意見もあった。NHKの石田研一放送総局長は「基本的に津波警報発表時には,人命を最優先に強い調子で呼びかける考え方は変わらない」とした上で,「具体的な表現の仕方は,今後変える必要があるかどうか検討する」と述べた。

12.7 共同通信社が台湾の中央通信社とニュース交換で協力

共同通信社は12月7日,台湾の中央通信社と,ニュース交換など協力関係を推進するニュース協力覚書に調印した。日本と台湾の通信社が正式な協力関係を結ぶのは初めて。

12.14 TBSラジオ「小沢昭一的こころ」放送終了

俳優で芸能史研究家の小沢昭一氏の死去(12月10日)に伴い,TBSラジオの番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が14日,1万414回をもって終了した。氏は,全国各地に残っていた中世以来の大道芸を探訪・収集し『日本の放浪芸』(1971)にまとめ,また話芸の巧みさでも親しまれた。

12.10 市川森一氏の脚本デジタルアーカイブズ公開

脚本家の市川森一氏の一周忌にあたるこの日,市川氏の脚本130本余りと関係資料がオンラインで公開された。これは,脚本や台本のアーカイブ化を進めている日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが脚本の散逸を防ぐとともに,公開によって脚本アーカイブズの意義を広くアピールしようと実施したもの(一部は2013年3月末日までの限定公開)。

12.11 『平清盛』Twitterで首位,視聴率は過去最低

米Twitter(ツイッター)社は2012年にTwitter上で話題になった出来事のランキングを日米英3か国ごとに発表し,このうち,日本のテレビドラマ部門でNHKの大河ドラマ『平清盛』が首位となった。一方,ビデオリサーチが12月25日に公表した平均視聴率は12%とこれまでの大河ドラマでは最も低い視聴率となった。

12.14 台湾の日本統治時代を取り上げた番組「恣意的編集ない」地裁が請求棄却

日本統治時代の台湾を取り上げたNHKの番組に対し,「事実に反する一方的な内容だ」などとして,取材に応じた台湾の人や視聴者がNHKに損害賠償を求めていた裁判で,東京地裁は「発言を恣意的に編集したとは認められない」と指摘し訴えを棄却した。

12.22 電波障害対策でスカイツリーから試験放送

東京スカイツリーからの電波でテレビが映らないなどの電波障害が一部で発生している問題で,NHKと在京キー局が共同で試験放送を始めた。その結果,同日中に458 件から「画面が映らない」などの相談が寄せられた。各局では共同で受信相談のコールセンターを設け,アンテナの方向やブースターの調整などを無料で実施している。

12.25 総務省の「電波有効利用の促進に関する検討会」が報告書

総務省が,スマートフォンの急速な普及による周波数ひっ迫等の諸課題対応に向け,2012年4月から開催してきた「電波有効利用の促進に関する検討会」が取りまとめた報告書を公表した。周波数再編の加速等規律の柔軟な見直し,電波利用料の活用の在り方等について提言されている。