放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2012年5月

5.2 オリンピックロンドン大会の放送外競技 NHKがインターネット配信へ

NHKが2012年7月27日から開催されるオリンピックロンドン大会の放送計画に含まれない一部の競技種目の生中継映像をインターネットで配信することについて,総務省は実施が適当との見解を明らかにした。

5.10 NHKがHybridcast受信機を開発

NHKが放送と通信をより連携させたHybridcast受信機をメーカー5社の協力で開発したと発表した。大画面テレビで番組を楽しみながら,手元のタブレット端末で好みの情報を見ることができる。番組の追加コンテンツをネット経由で受信し,番組との合成表示もできるという。

5.15 スーパーハイビジョン NHKが世界初の野外伝送実験に成功

NHKが地上波によるスーパーハイビジョンの野外伝送実験に世界で初めて成功したと発表した。スーパーハイビジョンはハイビジョンに比べ解像度は16倍。野外伝送実験ではUHFの2チャンネルを使用して,約4.2キロ離れた地点で受信,鮮明な映像の復元が確認された。

5.16 民放キー局3月期決算,5社とも増収

在京民放テレビキー局の2012年3月期の連結決算がこの日までに発表された。売上高は5社とも前年同期比で増収となった。営業損益は,テレビ東京が前年同期比でマイナスとなったが,他の4社はいずれも増益。CM市場が回復した。

5.17 日韓共同テレビ局設立,有識者会議が提言

日韓文化交流会議(日本側委員長・川口清史立命館大学長)が,公共的な日韓共同テレビ局の設置などを提言した。日韓間ではドラマなど番組交流が活発化しているが,伝統芸術など文化的な番組交流も必要だとしている。

5.21 保護者の心配,テレビよりネット「子どもとメディアに関する意識調査」

日本PTA全国協議会が11年度の「子どもとメディアに関する意識調査」結果を公表した。保護者の心配は,テレビより携帯電話やインターネットの利用であり,テレビは約8割の人が好意的に受け止めている。

5.24 東電社外取締役就任で數土氏がNHK経営委員長を辞任

東京電力の新経営陣の一人として社外取締役に内定したNHK経営委員会の數土文夫委員長が,NHK経営委員長を辞任すると記者会見で明らかにした。原発事故で経営が揺れる東電を取材対象とするNHKとの兼職に批判が出ていた。

5.24 スマートフォン保有率5倍,博報堂調査

博報堂が「全国スマートフォンユーザー1,000人調査」結果を発表した。スマートフォンの保有率は昨年の5%から28%に増え,女性保有者の比率は全体の31%から51%に増えた。70%のユーザーはテレビを見ながらスマートフォンを操作しているという。

5.28 放送文化基金賞にIBC岩手放送など

第38回放送文化基金賞の受賞番組が発表された。テレビドキュメンタリー部門では,IBC岩手放送の『幾歳経るとも要心あれ-2011.03.11.東日本大震災-』と『NHKスペシャル 38分間 巨大津波 いのちの記録』,テレビドラマ部門ではNHKの『坂の上の雲』が,それぞれ本賞を受賞した。

5.29 放射線測定機能搭載スマートフォン ソフトバンクが発売へ

ソフトバンクが,世界で初めて放射線測定機能を搭載したスマートフォンを12年7月中旬以降に発売すると発表した。小型化・省電力化した放射線センサーを開発した。