放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2012年1月

1.2 紅白歌合戦,視聴率は41.6%

ビデオリサーチの調べによれば,12月31日に放送されたNHK紅白歌合戦の視聴率は,第2部(午後9時00分~11時45分)が41.6%( 関東地区)だった。前年は41.7%だった。

1.2 年間視聴率,日テレ8年ぶりに三冠

2011年の年間視聴率(ビデオリサーチ調べ,関東地区)で,日本テレビが全日,ゴールデン,プライムの3部門でいずれもトップとなり,8年ぶりに三冠王となった。これまで7年間はフジテレビが三冠を続けていた。

1.11 芸術祭賞大賞に『レッスンズ』

11年度の文化庁芸術祭賞のテレビ・ドラマ部門で,関西テレビが11年11月に放送した『レッスンズ』が大賞を受賞した。テレビ・ドキュメンタリー部門では,NHKの『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2か月~』,ラジオ部門では,毎日放送のドラマ『鉄になる日』が,それぞれ大賞を受賞した。

1.12 期日前投票出口調査,過熱取材防止へ

NHKや民放キー局など放送局も加盟する日本新聞協会は,選挙の期日前投票者に対する出口調査で,集団的過熱取材や調査環境の悪化を防ぐため,同じ有権者に各社の調査が過度に集中することがないように加盟社に呼びかけることを決めた。

1.13 視聴覚障害者向け放送行政指針の見直しへ,研究会初会合

総務省は,「デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送の充実に関する研究会」(座長・髙橋紘士国際医療福祉大学大学院教授)を設置し,初会合を開いた。テレビのデジタル化や東日本大震災など障害者向け放送をめぐる状況が変化したため,これまでの行政指針を見直す。同研究会は12年3月を目途に検討し,報告書をまとめる。

1.16 KDDI スマートフォン通信料値下げへ

KDDIと沖縄セルラーが,auスマートフォンと,指定の固定通信サービスに契約すれば,12年3月1日からスマートフォン利用料金を最大で2年間月額1,480円割引くと発表した。2年経過後も980円の割引きが継続する。スマートフォンは,従来の携帯電話より高い通信料が得られるため,これまで携帯各社は料金競争を避けてきた。

1.17 NHK12年度予算・事業計画案受信料値下げで減収

NHKが12年度の収支予算と事業計画案を発表した。それによると事業収入は6,489億円で前年度予算より114億円の減収となっている。12年10月からの受信料値下げが大きな要因。事業支出も削減して,収支均衡予算を組んでいる。

1.23 P2Pファイル共有ソフト利用のコンテンツ不正流通で抑止実験

総務省は,P2Pファイル共有ソフトを使ったコンテンツの不正流通を抑止するため,1月23日から29日まで,同ソフトを使って違法コンテンツをダウンロードしようとするユーザーに注意喚起する実証実験を行った。ユーザーがダウンロードしようとすると警告メッセージが表示された。

1.25 薄型テレビ出荷実績,前年の78.7%

電子情報技術産業協会が,2011年の薄型テレビの出荷実績は1,982.9万台で前年の78.7%だったと発表した。11年7月の地上テレビのデジタル移行のあと出荷が減り,前年実績を20%以上下回った。

1.26 インターネットTVVOD新サービスの名称「もっとTV」

民放キー局5社と電通が共同で進めているインターネットを通じて動画視聴が可能なテレビにおけるVODサービスの名称が「もっとTV」に決まった。サービス開始は12年4月2日の予定。NHKも4月より遅れるが参加を検討している。