放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2010年10月

10.1テレビ東京,認定放送持株会社へ移行

テレビ東京,BSジャパン,テレビ東京ブロードバンドのテレビ東京グループ3社が,認定放送持株会社へ移行し,「テレビ東京ホールディングス」を設立した。在京キー局で3社目。

10.1マスコミ倫理懇全国大会開催

マスコミ倫理懇談会全国協議会の大会が1日までの2日間新潟市で開催された。放送,新聞などメディア関係者が参加,メディアへの信頼は民主社会にとって必要だとして「責任を自覚し,自主的に倫理向上に努める」との申合わせを採択した。

10.5デジタルラジオ実用化試験放送 免許期限前に終了へ

デジタルラジオ推進協会が,2011年3月末で東京地区のデジタルラジオ実用化試験放送を終了すると発表した。免許期限は2011年7月24日までだが,デジタルラジオはV-low帯を使用するマルチメディア放送に引き継がれる方向となり,切り上げることになった。大阪での実用化試験はすでに10年6月末に終了している。

10.8NHK記者,相撲部屋に捜索情報漏らす

NHKは,スポーツ部記者が大相撲の野球賭博問題をめぐり,警察の捜索情報を相撲部屋の親方にメールで伝えていたと発表した。この記者は30代の男性で,10年7月6日に他社から相撲部屋の捜索が行われるという情報を聞き,親方にメールで知らせたという。

10.12放送法改正案を閣議決定

政府は2010年6月の通常国会で廃案となった放送法改正案を再提出することを決め,閣議決定した。電波監理審議会の権限強化条項は盛り込まず,6月の審議にあたって修正したものと同内容。

10.19BSの新規参入事業者出そろう

総務省が,BS放送の新規委託放送事業者5社に認定書を交付した。申請した12社のうち,ショッピング番組が広告と認定され,1次審査で適合しないとされた1社を除く11社のなかから選出された。

10.19ABU年次総会,東京で開催

アジア太平洋放送連合(ABU)の第47回総会が東京で2日間の日程で開催された。41か国・地域から約400人が参加,放送機関が多様なメディアをいかに活用していくかを話し合い,新メディアへの対応には,番組やニュース等コンテンツの質の向上が重要であることが確認された。

10.20特選月額見放題パックサービス 12月開始へ,NHKオンデマンド

NHKは,2010年12月1日から特選ライブラリーの「月額見放題パック」サービスをPC系サービスで開始すると発表した。対象番組は約2,500本,月額料金は945円(税込み)。単品は,12月1日以降30分以内の番組は105円に,30分超えの番組は210円に順次値下げされる。

10.22エリアワンセグ開発委員会設立

ホワイトスペースを活用し,エリアワンセグ等の放送型システムの早期実現と普及をめざす「エリアワンセグシステム開発委員会」が設立された。

10.27日本賞,グランプリにNHK番組

教育コンテンツの国際コンクール「日本賞」の授賞式が東京で行われた。コンクールには,過去最多の64か国・地域から409作品が参加した。グランプリの「日本賞」には,NHK制作の『素数の魔力に囚われた人々~リーマン予想・天才たちの150年の闘い~』が選ばれた。

10.29BSAT-3b 打上げ成功

放送衛星システムが,放送衛星BSAT-3bの打上げに成功したと発表した。南米仏領ギアナから打上げられた。BSAT-3bは2011年10月からの新たなBSデジタル放送に対応するための8チャンネル衛星で設計寿命は15年以上となっている。