放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

2010年6月

6.1NHKのBS放送,11年4月から2波へ

NHKがBS 放送の再編成を2011年4月から実施すると発表した。NHKのBSデジタル放送は現在3波だが,11年4月からはハイビジョン放送2 波となる。BSアナログ放送は新BS ハイビジョン放送と同内容で11年7月まで継続される。

6.10住友商事,KDDI,J:COMが正式に提携

CATV最大手のジュピターテレコム社(J: COM)株の取得をめぐって対立していた第1位と第2位の株主である住友商事とKDDIの提携協議が成立し,J: COMは3 社が通信・放送事業で提携していくと正式に発表した。

6.11デジタルテレビ放送 フィリピンが日本方式を採用

総務省は,デジタルテレビ放送でフィリピンが日本方式を採用すると発表した。日本方式は中南米の8か国での採用が決定しているが,アジアでは初めての採用。

6.11NHKドラマ『火の魚』,最高賞受賞

NHK 広島局制作のドラマ『火の魚』が,第50回モンテカルロ・テレビ祭で,フィクション部門の最高賞である「ゴールドニンフ賞」を受賞した。

6.15外国語FM局・愛知国際放送 10年9月末で放送停止を発表

FM 局の愛知国際放送(RADIO i)が,10年9月30日で放送を停止すると発表した。愛知国際放送は,愛知,岐阜,三重,静岡県西部をエリアとする外国語FM 放送局で2000年4月に開局したが,累積赤字が拡大していた。

6.16放送法改正案は廃案

通常国会が閉会した。放送法改正案は,衆議院は通過していたが,参議院では実質的な審議は行われず,廃案となった。

6.22NHK経営委員長に小丸氏再任

NHK 経営委員会の委員長に現委員長の小丸成洋氏(運輸会社社長)が,委員による互選で再任された。

6.22NHK09年度決算,124億円の黒字

NHKが09 年度決算を発表した。それによると事業収入は6,699億円,事業支出は6,575億円で,124億円の黒字となった。予算段階では29億円の赤字が見込まれていたが,経費節減などで黒字となった。

6.22初の視聴者視点によるNHK評価

「視聴者視点によるNHK 評価委員会」が,初めての評価結果を公表した。放送の信頼性は合格だったが,経営の信頼性は基準以下の評価だった。

6.24BSへの新規参入事業者申請受付開始

総務省が,BS 放送の委託放送事業者が決まっていない4チャンネルについての申請の受付を開始した。

6.26『ザ・ベストテレビ』で受賞9作品を放送

NHKが衛星第2で26日から5日連続で,NHK,民放の枠を超えて,この1年間に受賞した番組を集中して放送する『ザ・ベストテレビ』を編成した。放送されたのは,『火の魚』や『赤ひげよ,さらば。~地域医療“再生”と“崩壊”の現場から~』(日本放送文化大賞,北海道放送制作)など9作品。

6.29FIFAワールドカップ,日本戦高視聴率

南アフリカでのFIFAワールドカップの決勝トーナメント1回戦日本対パラグアイ戦(TBS)の視聴率は平均で57.3%だった。予選1次リーグの平均視聴率は,14日の対カメルーン戦(NHK 総合)が45.2%(後半戦)。19日の対オランダ戦(テレビ朝日)は43.0%。25日対デンマーク戦(日本テレビ)は40.9%で,いずれも高視聴率だった(ビデオリサーチ調べ,関東地区)。