放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

韓国KBS,受信料引き上げ難航か

KBS の理事会は,7月9 日の臨時理事会で,KBS の経営陣が提出した放送受信料引き上げ申請案を承認した。11 人の理事全員が参加したこの日の会議では,1 か月当たり現行2,500 ウォンの受信料を4,000 ウォンに引き上げる申請案について討議し,承認した。KBS ではこれを受けて13 日,申請案を放送委員会に提出した。放送委員会では60 日以内に検討した後,意見書を付けて国会に提出することになっているが,野党ハンナラ党が推薦した放送委員3 人が激しく反対するものと見られ,放送委員の間での大きな論争も予想されている。

台湾行政院,NCCの行政許可を取り消し

台湾の行政院(内閣)は7月4 日,独立規制機関のNCC= 国家通信放送委員会が中国ラジオの株主変更を条件付きで認めた行政許可を取り消す決定を行った。この問題は,党・政・軍のメディアからの撤退政策に伴って,野党国民党系の大手ラジオ局である中国ラジオが株式の売却を求められていたもので,去年12 月にはUFO ラジオの趙少康前会長に売却する合意文書が交わされている。しかし趙氏は現在もUFO ラジオの実質的な経営者と見られることから,趙氏によるラジオメディア“独占”の懸念のほか,中国ラジオ株を購入した趙氏の4 つの会社がいずれも資本金1 億円以下で,大手ラジオ局を買うだけの資金の出所がはっきりしないとの指摘が出ていた。

中国ネット人口,1.6億人に

中国インターネット情報センター(CNNIC)は7月18日,中国のネット人口が今年に入ってから2,500万人増加し,6月末時点で1億6,200万人に達したと発表した。これによりネットの普及率は12.3%となり,世界平均の17.6%に近づいたが,都市部での普及率が21.6%に達したのに対して農村部は5.1%と低い状態が続いている。また携帯電話を使ってネットを利用する人は4,430万人にのぼっている。

上海で携帯向け専用チャンネルスタート

上海文広メディアグループは7月5 日,「第五媒体」と名づけた携帯向け専用チャンネルの放送を開始した。上海文広の発表によると,このサービスは傘下の「上海東方龍新媒体有限公司」が手がけており, 携帯電話ユーザーに1日24 時間,時事・経済・スポーツ・娯楽などの情報を短い番組中心に提供するという。

イラン,24時間英語ニュースチャンネルが誕生

イランでは初めての英語による24時間衛星TVニュースチャンネルPress TV が,7月2日,放送を開始した。チャンネルの責任者である国営放送IRIB のモハンマド・サラフラズ副会長は,西側のBBC やCNN,アラブのアルジャジーラとは違う視点でニュースを提供すると語っている。同局は首都テヘランを拠点とし,ロンドンを含むヨーロッパ主要都市とニューヨーク,ワシントン,モスクワ,それに中東のベイルート,ダマスカス,エルサレム,ガザなどに26人の特派員を置いている。

パキスタン,Dawn Newsが本放送に移行

今年5月から試験放送を行っていたパキスタン初の英語による24時間ニュースチャンネルDawn News が,7月20日, 本放送に移行した。Dawn News は衛星TV チャンネルで, 日刊英字紙Dawn を発行しているPakistan HeraldPublications社が所有している。

ネパール,新たな衛星テレビ2局が誕生

ネパールで,7月17日,衛星テレビチャンネルSagarmatha TV が試験放送を開始し,30日に本放送へ移行した。Sagarmatha TV はギャネンドラ国王による親政が崩壊した後の去年10月,衛星放送免許を取得した。また,もう1つの衛星テレビチャンネルAvenues TV も7月初めから試験放送を開始した。Avenues TV は大手広告代理店Ad Avenues Nepalが所有している。両局ともThaicom 5衛星を使用している。