放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

06.02.03デジタルテレビのブロードバンドポータル家電5社が共同検討を開始

松下や東芝など家電5社が,デジタルテレビのブロードバンドポータルサービスの実現と技術規格の共通化などの共同検討を開始した。ブロードバンドに接続できるデジタルテレビの普及が拡大し,ビデオ・オンデマンドなどのサービスが一段と進むことが予想されているが,将来ユーザーが受けられるサービスが機種やメーカーによって制約されることがないようにするため。

06.02.06日テレ,ニュース番組をインターネット配信

日本テレビはニュース番組のインターネット配信を開始した。配信は,月~金曜日の夕方に放送している『ニュースプラス1』で,同じ日の午後8時から視聴者が好きな時に見られるようになった。単発ニュースではなく,番組をそのままインターネットへ配信したのは民放キー局で初めて。

06.02.06NHK予算案に付する総務大臣意見書

NHK2006年度収支予算等に付する総務大臣の意見書が公表された。内容は,受信料収入の落ち込みを遺憾としながらも,NHKが視聴者の信頼回復に向けて取り組むとし,収支均衡予算を組んでいるところから,やむをえない内容だとしている。しかし,受信料不払いが相当数にのぼったことは,公共放送の意義を問い直すことになったとし,総務省として,保有チャンネルの見直し,地上波デジタル放送のスクランブル化の是非など公共放送のあり方全体の見直しを検討するとしている。

06.02.09NTTドコモと日テレ,携帯電話用番組共同開発へ

NTT ドコモと日本テレビは,放送と通信の融合サービスを共同で開発することに合意したと発 表した。両社は,テレビ番組と連動した携帯電話用のコンテンツを開発し,ドコモ向けに配信することにしている。2006年4月に両社で100億円の基金をつくり番組制作に投資する計画。

06.02.14NHK受信料支払い拒否,減少へ

不祥事を理由とするNHK受信料の支払い拒否・留保が初めて減少し,1月末現在で125万件 になった。2005年11月末に比して3万件の減少。

06.02.2005年の広告費,地上波テレビは微減

電通が「2005年の日本の広告費」(推計)を発表した。それによると,2005年の総広告費は5兆9,625億円で前年比1.8%増。地上波テレビは0.1%減。インターネットは 54.8%伸びた。

06.02.20テレビ視聴70歳以上は5時間超える

NHKが5年ごとに実施している国民生活時間調査の結果を発表。それによると,1日のテレビの視聴時間は平均3時間39分。平日と日曜日は5年前に比してほぼ横ばいだが,土曜日は4時間3分で25分増えた。学校の週5日制導入の影響とみられる。70歳以上ではどの曜日も1日5時間をこえた。

06.02.222010年代のCATVの在り方研究会

総務省は「2010年代のケーブルテレビの在り方に関する研究会」をスタートさせた。CATV業界には,デジタル化への対応,ブロードバンド普及による通信業者との競争,市町村合併に伴うサービスエリア拡大など課題が山積しているため,CATVの在り方をCATV連盟,民放連,通信業者,NHKなどがメンバーに入り議論することになった。

06.02.24知的財産戦略本部,著作権法改正を提言

政府の知的財産戦略本部が,通信回線でテレビ番組を配信する場合に著作権処理を簡素化するため,著作権法の改正を提言した。

06.02.27トリノ・荒川選手の「金メダル」
瞬間最高視聴率43.1%

冬のオリンピック・トリノ大会,女子フィギュアスケートで日本の荒川静香選手が金メダルを獲 得したが,24日早朝のNHK中継の視聴率は午前6時台が31.8%,7時台が30.1%(いずれも関東地区・ビデオリサーチ調べ)だった。瞬間最高視聴率は43.1% だった。